意外と「そのまま冷凍OK」な野菜とは?逆に「冷凍NG」な野菜は?管理栄養士が教える、野菜の冷凍
生活必需品がますます値上がりして、家計のために少しでも食費を抑えたいこの頃…。【お買い得】のときに普段より多めに野菜を購入して、冷凍しておけば節約につながりますよね。今日は意外と冷凍できて、簡単に調理で活用できる野菜についてお伝えします。
冷凍OKの野菜
意外と、『ほとんどの野菜を冷凍することが可能』なのです! そのままでも冷凍可能なもの、切ったり茹でたり下処理をしてから冷凍可能なものがありますので、それぞれご紹介します。
そのままで可能な野菜
・枝豆(さやにはいったままでOK)
・きのこ類(えのきやしめじは、ばらしたり根元を切り落とす必要あり、なめこは袋ごとOK)
・しそ
・しょうが(すりおろし、千切りでもOK)
・とうもろこし(皮つきのままでOK)
・トマト(ヘタだけとる)
・もやし
これからの季節、しそやしょうがなどの薬味野菜の活用頻度が増えますよね。しそは、1枚ずつラップでくるんで冷凍する方法がお勧めですが、少し手間だな…と感じるときには、千切りに切った状態でジップロックに入れる方法も可能です。しょうがも、すりおろして製氷機などの入れ物に入れると、1回使用分ごとに解凍して使用することができるので便利です。
その他、意外と冷凍できるのが【もやし】です。料理のかさ増しによく使われますが、冷蔵庫でひそかに眠り続けてしまう…なんてこともよくあると思います。そんなときには【袋ごと】ジップロックに入れて冷凍してしまいましょう。冷凍すると食感はやや劣りますが、加熱調理をして炒め物や鍋料理などで使用すればあまり気にならないので、有難い家計の味方となります。
下処理が必要な野菜
*切るなどの作業が必要な野菜
・キャベツ
・きゅうり
・さつまいも
・しそ
・じゃがいも
・大根
・玉ねぎ
・長ネギ(万能ねぎも)
・なす
・にんにく(皮をむく)
・人参
・白菜
・ピーマン(パプリカも)
・みょうが
皮を剥いたり、食べやすい大きさに切ってから冷凍すると、解凍せずにそのまま加熱調理に使用できるので時短調理が可能となります。懸念点としては、食材同士がくっついてしまい使いたい量だけ解凍するのが難しい場合もあるので、1回使用量ごとに袋分けをすることや、取り出しやすいように切れ目などを入れておくことがお勧めです。
*加熱調理などの下処理が必要な野菜
・オクラ
・かぼちゃ
・小松菜
・ほうれん草
こちらは加熱調理を行ってから、冷凍をすることで使用する際に手間を省くことができます。特にかぼちゃは一口大に加熱調理後、そのまま冷凍するものとマッシュ状態にして冷凍する ものに分けると、調理のレパートリーによって使い分けができるので便利です。
冷凍NGの野菜
レタスなどの葉物野菜は、冷凍焼けをするので不向きです。冷凍OKの野菜でも、もちろん冷凍することにより食感は悪くなります。生のままで召し上がりたい野菜は、冷凍せずに購入直後の新鮮な状態で調理・喫食することが適しています。
賢く冷凍!どんなことに気を付ける?
野菜を冷凍して日々の食卓で使用することはもちろんですが、冷凍をする際に気を付けていただきたいポイントもあります。
①冷凍する時は、必ずキッチンペーパーなどで水気を完全にふき取る
②空気に触れないように、しっかり密閉した容器・袋に入れて保存する
③出来るだけ早く消費する(目安は2週間程度)
さらに、冷凍保存をするときはジップロックに「保存した日付」も書いておくと、いつまでに消費しないといけないのかを把握することができるので、是非試してみてください。
AUTHOR
猿田綸咲
管理栄養士、公認スポーツ栄養士。 大学教員、一般企業会社員を経てフリーランスの管理栄養士・公認スポーツ栄養士として活動。 東京医療保健大学女子バスケットボール部のスタッフ(栄養専門)として、日本一を複数回経験。 ジュニア選手から日本トップ選手、実業団選手まで幅広く栄養サポートを行う。サポート競技もバスケットのみならず、サッカー・野球・陸上競技と多岐にわたる。 『食事が楽しい時間』になるように、関わる全ての人の食生活が豊かになるような栄養サポートを心がけている。
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