パックのままはOK?ドリップは?鶏肉を冷凍保存するときのちょっとした注意点|管理栄養士が解説

 パックのままはOK?ドリップは?鶏肉を冷凍保存するときのちょっとした注意点|管理栄養士が解説
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管理栄養士 山口ミホ
山口ミホ
2024-07-01

メインのおかずとして出番の多い鶏肉。なかなか買い物に行けないときや安く売っているときにまとめ買いをしたいという方も多いと思います。まとめ買いをしても鶏肉は冷凍することができますが、冷凍する際の方法や注意点はご存じでしょうか?今回は鶏肉を冷凍するときのコツや注意点について解説します。

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冷凍するとどれぐらい日持ちする?

鶏肉は比較的安価で手に入れやすくボリュームもあるので、重宝する食材の1つですが、冷蔵保存の場合は1~3日と日持ちが短いのが難点ですよね・・・。鶏肉は水分が多いため、牛肉や豚肉に比べると傷みやすくなっています。もし、まとめ買いをして使い切れなさそうなときは、冷凍保存することで日持ちを長くすることができます!

鶏肉を冷凍保存した場合は2~3週間ほど保存することができます。長い間冷凍保存すると肉が酸化したり乾燥してしまうので、冷凍してもなるべく早めに使い切るようにしましょう。

鶏肉の冷凍方法

鶏肉を冷凍する方法は以下の2つがあるので、ぜひ参考にしてみてください。

生のまま冷凍する

パックから鶏肉を取り出し、キッチンペーパーで水分やドリップを拭き取ってから、ラップに包みましょう。一口大サイズなどに切ってからラップに包めば、調理のときに手間が省けておすすめです。

ラップに包んだ鶏肉はフリーザーパックに入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍しましょう。

下味をつけて冷凍する

鶏肉は下味をつけてから冷凍するのもおすすめです。下味をつける前に鶏肉の水分やドリップはキッチンペーパーでしっかり拭き取りましょう。使いやすい大きさにカットしてから、フリーザーパックに肉と調味液を入れて、空気を抜いてから冷凍をしてください。

下味をつけて冷凍することで、解凍後の調理の手間が省けるとともに、肉にしっかりと味が染み込んでおいしく仕上がります。また、鶏肉の中でも特にささみは下味をつけてから冷凍するのにおすすめです。ささみは水分・脂肪分が少ないためパサパサしやすいですが、下味をつけてから冷凍することでパサつきを防ぐことができますよ。

冷凍するときの注意点!

鶏肉を冷凍するときには気をつけるポイントもあります。冷凍するときは以下のポイントを守りながら冷凍しましょう。

新鮮な状態で冷凍する

冷凍するときはなるべく新鮮なうちに冷凍した方がいいので、買ってきた当日に冷凍するようにしましょう。新鮮なうちに冷凍することで、冷凍したあともおいしく食べることができます。

ドリップは拭き取ってから冷凍する

鶏肉を買ったときに赤い水分が出ていることがありませんか?これは血ではなく、ドリップと呼ばれており、肉のたんぱく質やビタミン類、旨味成分などが含まれています。ドリップがでているということは旨味や栄養が肉から出てしまっていることになります。

ドリップがついたまま冷凍すると臭みの原因になるので、冷凍するときはドリップを拭き取ってから冷凍しましょう。

パックのまま冷凍しない

購入時のパックに入ったまま冷凍をすれば、ラップに包む手間を省くことができますが、パックのまま冷凍するのはやめましょう。

肉を冷凍するときはなるべく早めに冷凍することが大切ですが、パックのままだと肉が冷凍するまでに時間がかかってしまいます。また、パックのままだとドリップがついたまま冷凍することにもなるので、パックから取り出して冷凍するようにしてください。

まとめ

日持ちの短い鶏肉ですが、冷凍することで長く保存することができます。カットしてから冷凍したり下味をつけて冷凍することで、調理の手間を省くこともできるので、冷凍するときはポイントを守りながら、上手に冷凍を活用してみてくださいね。

【参考文献】

ニチレイHP「肉の冷凍」

書籍「食材の選び方と保存法」 編著:株式会社造事務所

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管理栄養士 山口ミホ

山口ミホ

管理栄養士、腸活アドバイザー。病院の栄養士を経験後、安心しながら美味しく食べられるものを作りたいという思いから、食材の味や旬、無添加を大切にするジャム専門店にて店長として従事。レシピ開発や製造・加工、店舗運営を経験。現在は腸活アドバイザーを取得し、食で体もココロも美しくをテーマに、フリーランス管理栄養士として活動。



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