鶏胸肉とささみ、栄養価が高いのはどっち?ダイエット中はどちらがおすすめ?管理栄養士が回答
ヘルシーな食材として、ダイエット中や筋肉をつけたいときに重宝される鶏の胸肉とささみ。どちらも鶏肉の中では脂質が少ないのが特徴ですが、胸肉とささみの違いやどちらが栄養価が高いのかご存じでしょうか?ここでは、胸肉とささみの違いや栄養素の比較を紹介するので、ぜひ食材選びの参考にしてみてくださいね。
胸肉とささみは何が違う?
鶏の部位の中でも胸肉とささみは、どちらも脂肪が少なくヘルシーなのが特徴ですが、それぞれの違いはご存じでしょうか?ここでは、それぞれの特徴について紹介します。
胸肉の特徴
胸肉は鶏の胸部の肉で、大きくて厚みがあります。淡泊な味わいのため、さまざまな料理に活用することができ、調理法を工夫すればパサつかずにしっとりとした食感に仕上げることができます。ナイアシンやビタミンK、イミダゾールペプチドなどの栄養素が含まれています。
ささみの特徴
ささみは胸肉の一部で、胸骨に沿って左右1本ずつある部位になります。やわらかくあっさりとした味わいが特徴ですが、ささみも調理過程でパサついてしまうことがあるので、下ごしらえや調理に工夫が必要です。ささみには、トリプトファンやビタミンE、ナイアシンなどの栄養素が含まれています。
栄養価が高いのはどっち?
さっそく下の表を参考にして、2つの主な栄養素を比較してみましょう。
エネルギー |
たんぱく質 |
脂質 |
炭水化物 | |
胸肉(皮あり) |
133kcal |
21.3g |
5.9g |
0.1g |
胸肉(皮なし) |
105kcal |
23.3g |
1.9g |
0.1g |
ささみ |
98kcal |
23.9g |
0.8g |
0.1g |
※可食部100g当たり
胸肉は皮があるとエネルギーや脂質が高くなるので、ダイエット中などヘルシーにしたい場合は皮なしを選ぶようにしましょう。
皮なしの胸肉とささみを比較すると、どちらもたんぱく質は20gを超えており、高たんぱく質かつ脂質も少ないのが特徴です。しかし、ささみの方がよりたんぱく質が高く、脂質が少ないので、ダイエット中の人や脂質を抑えたい人にとって、栄養価はささみの方が高いといえるでしょう!
胸肉とささみは調理法がポイント!
胸肉とささみはどちらも高たんぱく質かつ低脂質のため、積極的に食べたいけれど調理するとパサつきやすいのがネックですよね・・・。しかし、調理するときに少し工夫をするだけでパサつきを抑えることができるので、以下のポイントをぜひ参考にしてみてください!
下味をつけてから調理する
胸肉やささみは加熱することで肉の水分がなくなり、パサついてしまいます。そのため、調理前に酒やしょうゆ、生姜などで下味をつけるとともに、肉に水分を吸わせることで、加熱をしても水分が失われにくくなり、パサつきを抑えることができます。
表面を片栗粉などでコーティングする
下味をつけるだけでもパサつきにくくなりますが、さらに片栗粉や小麦粉、卵液などで表面をコーティングすることで、やわらかく仕上げることができます。特に胸肉やささみを一口大に切ったものを炒めるときは、水分がでやすいので必ず表面をコーティングしてから焼くようにしましょう。
胸肉とささみはどちらもヘルシーでダイエット中に活躍する食材ですが、ささみの方がより高たんぱく質・低脂質ということが分かりました!調理のポイントも参考にして、ぜひ日頃の食卓に取り入れてみてくださいね。
【参考文献】
AUTHOR
山口ミホ
管理栄養士、腸活アドバイザー。病院の栄養士を経験後、安心しながら美味しく食べられるものを作りたいという思いから、食材の味や旬、無添加を大切にするジャム専門店にて店長として従事。レシピ開発や製造・加工、店舗運営を経験。現在は腸活アドバイザーを取得し、食で体もココロも美しくをテーマに、フリーランス管理栄養士として活動。
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