「野菜を冷凍したらおいしくなくなった…」を防ぐには?野菜の冷凍で失敗しないコツ|管理栄養士が伝授
野菜が使い切れなかったり、中途半端に余ってしまって困ったことはありませんか?野菜は冷蔵保存という方も多いと思いますが、冷凍するときの注意点を知っていれば、野菜もおいしく冷凍保存することができます。ここでは、野菜を冷凍するときのポイントについて紹介します。
使い切れない野菜は冷凍しよう
頻繁に買い物に行けないときや中途半端に余ってしまった野菜は、冷凍保存がおすすめです。野菜は日持ちがあまりしないものが多いですが、冷凍することで3週間ほど保存することができます。
また、千切りや乱切りなど調理に合わせたカットをしておけば、解凍せずにそのまま炒め物や煮物に使うことができます。
冷凍しても栄養は大丈夫?
冷凍したら栄養が失われてしまうのではと思う方も多いのではないでしょうか。冷凍することで野菜の細胞が壊れ、解凍した時に水分と一緒に栄養素が出てしまいます。しかし、その特徴を生かして、スープやカレー、煮物といった料理にすれば、栄養が出た汁もそのまま摂取することができるので、調理法を工夫してみましょう。
野菜を冷凍するときのポイント!
野菜を冷凍する手順は簡単!洗った野菜を調理しやすい大きさにカットして、フリーザーパックにいれて冷凍するだけです。
しかし、野菜を冷凍したけれど、食感や味が損なわれてしまったという経験をしたことはありませんか?野菜は簡単に冷凍することができますが、実は注意も必要です。以下のポイントに気をつけて冷凍してみましょう。
●水分をしっかり拭き取る
●食材を平らにして冷凍する
●アルミやステンレスなどの金属トレーに乗せて冷凍する
野菜を冷凍するときに最も大切なポイントは、早く冷凍することです。家庭用の冷凍庫の温度は業務用に比べて温度が低いためゆっくり冷凍されますが、これは食感や味が損なわれる原因となります。
なるべく早く冷凍させるためにも、食材を平らにして冷却効率を早くしたり、熱伝導のいいアルミやステンレスのトレーにのせるといった工夫をしましょう。
冷凍しない方がいい野菜はある?
野菜といっても葉物や根菜などさまざまな種類がありますよね。多くの野菜は生のまま冷凍できますが、中には茹でてから冷凍した方がいいものや冷凍に不向きな野菜があるので注意しましょう。
下茹でしてから冷凍した方がいい野菜
●ほうれん草
●山菜
●たけのこ
これらの野菜はアクを多く含んでいるため、生のまま冷凍せず、下茹でしてから冷凍するようにしましょう。下茹でしたあとは、水気をしっかり切ってから食べやすい大きさにカットをしておくと、調理するときに使いやすくなります。
冷凍に不向きな野菜
●レタス
●トマト
●きゅうり
これらの野菜のように水分量が多い食材は冷凍に向いていません。レタスやきゅうりなどはサラダとして生で食べることも多いですが、水分の多い野菜を冷凍すると食感が損なわれるため、冷凍はしないようにしましょう。
まとめ
使い切れない野菜や中途半端に余ってしまった野菜は、冷凍することで保存期間をのばすことができ、手軽に調理に使うことができます。冷凍するときのポイントを守って、おいしく野菜を冷凍しましょう!
【参考文献】
AUTHOR
山口ミホ
管理栄養士、腸活アドバイザー。病院の栄養士を経験後、安心しながら美味しく食べられるものを作りたいという思いから、食材の味や旬、無添加を大切にするジャム専門店にて店長として従事。レシピ開発や製造・加工、店舗運営を経験。現在は腸活アドバイザーを取得し、食で体もココロも美しくをテーマに、フリーランス管理栄養士として活動。
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