芽が出てきたにんにく…食べても大丈夫?管理栄養士が回答
食欲をそそる香りで料理のアクセントに活躍するにんにく。一株買ったあと、使い切れずに芽が出てきてしまったことはありませんか?この記事では、生えてきたにんにくの芽はそのまま食べても大丈夫なのか、またにんにくの正しい保存方法についてご紹介します。
芽が出たにんにくは「食べてもOK!」
にんにくの芽の部分には毒となる成分は含まれていないので、食べることができます。
野菜から生えてきた芽は毒性があると聞いたことがある方も多いかもしれませんが、毒性があるのはじゃがいもの芽だけなので、安心してくださいね。
にんにくの芽を取り除く理由は?
にんにくを料理するとき、よく「芽の部分は取り除きましょう」と書かれていませんか?これは、にんにくの芽が食べてはいけないものだからではありません。
芽の部分は身の部分より刺激や風味が強く、水分が少ないので加熱するとすぐに焦げてしまいます。焦げたにんにくは苦みがあるので、最初に取り除いた方が慌てずに料理ができますよ。
にんにくの芽が出にくい保存方法は?
にんにくは時間がたつごとに少しずつ芽が出てきてしまうので、なるべく早く使い切るのがおすすめです。ただし、使い切れない場合は適切な方法で保存すると芽が出るのを遅らせることができますよ。
常温保存
常温で保存する場合は、芽が出てくるのを遅らせるため日光の当たらない風通しの良い場所で保存しましょう。風の通りをよくするため、袋などに入れずカゴやネットなどに入れておくとよいですよ。条件にもよりますが、10日ほどは保存することができます。
冷蔵保存
そのままの状態でさらに保存しておきたい場合は、丸ごとキッチンペーパーで包んでからジップ付きの保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。キッチンペーパーで包むと余分な水分を吸収してくれるので、常温保存よりも芽が出にくくなります。この方法では1か月ほど保存できます。
ばらして保存したい場合は、薄皮を残した状態でジップ付きの保存袋に入れて冷蔵庫に入れましょう。
冷凍保存
大量に購入した場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍する場合も冷蔵保存と同じように薄皮を一枚残した状態でジップ付きの保存袋に入れて保存しましょう。冷凍すると解凍時に皮がつるっとむけるので、料理に使う時も便利です。この方法では2〜3か月ほど保存できます。
刻んだりすりおろした状態でも冷凍保存はできますが、香りが飛びやすいので1カ月程度で使い切るのがよいでしょう。
まとめ
この記事では、にんにくから生えてきた芽は食べられるのかについてご紹介しました。芽自体は食べることができますが、刺激が強く加熱すると焦げやすいため、調理するときは取り除いた方が慌てずに作業を行うことができます。取り除くのが面倒だと感じる場合は、細かく刻むかすりおろして使うようにしてくださいね。
AUTHOR
野口久美子
管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。
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