「脳疲労」をケアして火照りをクールダウン。頭の血の巡りを改善!自律神経のバランスを整える陰ヨガ

 「脳疲労」をケアして火照りをクールダウン。頭の血の巡りを改善!自律神経のバランスを整える陰ヨガ
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夏の過度な暑さは、暑さで脳もオーバーヒートしやすくなり、心身共にエネルギーを消耗する季節。陰ヨガは中医学とヨガを融合したヨガ。”天人合一”人間は自然の中の一部であり、自然界の中に生きている人の心と身体は、常に変化し続けている季節や生活環境の影響を受けています。脳疲労ケアと陰ヨガで心身のバランスを整えましょう。

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中医学の視点をとりいれた「陰ヨガ」

陰ヨガは、筋肉を緩めた状態で、重力に身を預けながら3〜5分ポーズを行います。強い刺激ではなく、心地よさを感じるところで、呼吸や、身体の感覚、今あるものに意識を向けながらじっくりとポーズに留まるマインドフルネスな要素の高いヨガです。身体の深部にある筋膜や関節、腱、靭帯といった結合組織の固着が解消され、しなやかさと潤いが引き出されます。

そして陰ヨガの最大の特徴は、"ヨガと中医学を融合したヨガ"である、ということ。

中医学は別名”陰陽バランス”の医学とも言われています。
太陽と月、天と地、、精神と肉体、男性と女性……この世の中は陰と陽。真逆の性質を持つものが同時に存在していて陰と陽、どちらかが正しいとか優れているという事はなく、両者のバランスが大切なんだという教えです。

私たちのカラダは常に季節や生活習慣といった環境の変化の影響を受けています。そういった環境や加齢など自然の変化に寄り添いながら心身の陰陽バランスを整えていく具体的な調整方法が中医学の土台にある陰陽五行の考え方。

陰陽五行は、陰と陽を自然界にある5つのエレメント、木火土金水に分類して、そのエレメントをさらに人間の五臓、肝心脾肺腎の五臓に当てはめたものになります。

陰陽五行
イラストAC

陰陽五行説では、夏の臓は「心」

陰陽五行説によると、夏は、自然界では”火”のエレメントで、五臓は”心”にあたります。色は赤、心の臓は心臓と小腸です。
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役目をしていて、血脈を司り、身体を温めるはたらきがあります。また、心は精神を司り、脳とも深い関わりがあると考えられています。夏は心のはたらきが旺盛になる季節であると同時にダメージも受けやすくなるので、循環器系のトラブルや動悸や息切れ、不眠、またソワソワや不安感などの精神的な不調も起きやすくなります。

「脳疲労」は夏に多い

毎年、どんどん気温が高くなっている日本の夏。過剰な暑さは、身体の中に熱をこもらせ、熱中症など熱による症状が起きやすくなります。

そんな中、"脳"は最も活発に働き、最も熱を持ちやすい部位。脳は神経を通して、体内のすべての器官の動きをコントロールする司令塔です。自律神経の働きは生命活動の維持に不可欠なため、24時間365日休みなく働き続けています。
夏の過度な暑い気温の中では、体温調節のために自律神経が酷使されます。また、頭蓋骨の中で大切に守られている脳は、外気にさらして熱を発散させることができません。

また、悩みや不安などの精神的なストレスや、過労や肉体疲労による身体的なストレスも脳疲労の大きな一因に。脳は体のすべての器官の動きを司っているので、脳がオーバーヒートしてはたらきが弱くなると、自律神経が乱れる一因に。  

夏を元気に過ごすためには、西洋医学的な観点からも、中医学的な視点からも、脳の負担をいかに減らし、ケアをしながら過ごすのかが大きな一つの鍵になります。

脳疲労回復のために気をつけたいこと

1,睡眠前のスマートフォンの利用を控える
眠る前のスマートフォンなどの光は、睡眠や覚醒のリズムを調整するメラトニンというホルモンの分泌を抑制します。スマートフォンがダメということではなく、就寝前は心が安らぐ音楽などかけるという風に上手に利用してみましょう。

2,適度な運動
適度な運動によって血流が良くなると、脳に酸素と栄養がきちんと供給されます。ただし次の日も疲れを残すような激しい運動は逆効果。散歩や、軽いストレッチなど、心臓に負荷がかからない程度の運動で十分です。

3,リラックスする時間を増やす
脳の疲労を回復させるために大切なのは、リラックス。緊張がほどけると血管がゆるんで血流が良くなります。ボディクリームなどでセルフマッサージをするのもおすすめ。過緊張を緩和する時間を作りましょう。

4,マインドフルネス
マインドフルネスというと難しいイメージがありますが、マインドフルネスとは、シンプルに、今起きている出来事だけに意識を向ける状態のこと。意識を今に集中することで、脳に空白を作りだします。

身体をリラックスさせた状態でじっくりポーズを味わう陰ヨガは、マインドフルネス要素の高いヨガです。
今回は頭の血流改善におすすめの、ウォーターフォールのポーズをご紹介します。

リラックスしにくい方は、ガイドのある動画での実践がおすすめ。骨盤から背骨をぶらーんとぶら下げるようなイメージで、身体背面全体の緊張やこわばりが、じんわりとゆるむ感覚を味わってみてください。

※一気に頭に血が通うポーズなので、血圧が高めの方や貧血気味の方は控えるもしくは頭がクラクラしないように慎重に。無理のない範囲で行ってください。

ウォーターフォールのポーズのやり方

 

①腰幅より広めに、脚を開いて立ちます

陰ヨガ
photo by yukiko takanishi

②両手を腰に当て、ゆっくりと息を吸い、吐くタイミングでリラックスしながら上半身を倒します。

陰ヨガ
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③足幅を下半身が安定する場所に微調整し、背骨を骨盤からぶらーんとぶら下げるようなイメージで、背中をくつろがせながら1分半〜2分ポーズに留まります

陰ヨガ
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④手のひらをマットについてから、両足を真ん中に引き寄せお尻をついて座ります。全身の血の巡りが落ちつくまで数呼吸、余韻を感じましょう

ポーズ4
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高西由貴子

高西由貴子

内臓ケアサロンMaitriesセラピスト 陰ヨガを通じて出会った中医学の学びを続けながら、都内を中心にサロンオーナー、ヨガインストラクター、セルフケア講座のセミナー講師と多岐に渡って活動。2020年、より一人一人の心と身体をサポートしたいという想いを元にボディケアサロンMaitriesをオープン。心と身体両面から、女性の美と健康のサポートをしている。



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