【生活習慣病を予防!】「肥満」や「糖尿病」を防ぎ、健康寿命を伸ばす、身近な2つの「食材」とは?
栄養の専門家によると、ある2つのスーパーフードが、コレステロールを抑え、糖尿病や肥満を予防し、健康寿命を延ばすという。さらに安くて簡単にどのスーパーでも購入できるというのも嬉しい。
栄養士おすすめ!毎日の食事に取り入れるべき「スーパーフード」
りんご
「一日一個のりんごは医者を遠ざける」という西洋のことわざには一定の根拠があるようだ。りんごには必須ミネラルやビタミンが豊富に含まれており、病気のリスクを減らすことで知られている。実際、学術誌「JAMA インターナル・メディスン」に掲載された8000人の成人を対象にした研究では、毎日りんごを1個食べる人は、病院へ通う回数が減少する傾向が示された。
また、りんごに含まれる抗酸化物質と食物繊維のペクチンは、コレステロール値を下げる最強コンビだ。ペクチンは、体内で食べ物に含まれるコレステロールの吸収を防ぎ、コレステロール値を下げ、心臓病のリスクを低減する効果があることがわかっている。実際、ロンドンを拠点に活動する栄養士のロブ・ホブソンも「りんごはもちろん、スモモや洋梨にも含まれる食物繊維の一種であるペクチンは、血中コレステロール値を改善することが明らかになっています。その改善効果により、心臓病のリスクも低くなります。」と述べている。
さらに、腸内の有害な微生物の成長を抑制するケルセチンが含まれているなど、りんごにはまだまだメリットがたくさんある。
全粒穀物
キヌア、ブルガー小麦、ライ麦、オーツ麦、スペルト小麦、そばなどの全粒穀物もまた、様々な病気の予防に効果的だ。学術誌「ジャーナル・オブ・ニュートリション」に掲載された15年にわたる約5万5千人を対象とした研究によれば、少なくとも50gの全粒穀物を摂取すること(全粒やライ麦粉パン一切れ、オートミール一杯など) は、摂取量の低い人と比較して、男性ではⅡ型糖尿病のリスクを34%、女性では22%減少させることが明らかになった。また、米マサチューセッツ州にあるタフツ大学の研究では、毎日3回以上、全粒穀物を摂取するとウエストサイズや血糖値の上昇を抑制し、健康的な体型を維持することができることが示された。
イギリスの栄養学者リアノン・ランバートは、「全粒穀物の外皮と内胚乳は、ビタミンBや抗酸化物質など健康に良い成分を含んでいます。それらを日常的に摂取することで、腸と心臓の健康をサポートし、糖尿病、がん、肥満を予防します。」と述べている。
りんごも全粒穀物もスーパーなどで手軽に購入することができる。ぜひ毎日の食事に取り入れてみては?
出典:
Two cheap superfoods could be key to helping you live longer and avoid diabetes in later life
Nutritionists say two cheap superfoods help prevent cholesterol, diabetes and cancer
AUTHOR
山口華恵
翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く