小松菜「黄色に変色」を防ぎたい…管理栄養士がおすすめしたい、小松菜の保存方法|しっかり栄養も残る

 小松菜「黄色に変色」を防ぎたい…管理栄養士がおすすめしたい、小松菜の保存方法|しっかり栄養も残る
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小松菜は寒い時期が旬です。現在は1年を通してスーパーなどで購入できる私たちの食卓にとって欠かせない野菜です。 小松菜は気温が高くなるとすぐに色の変色があり、なんだか美味しさが減ってしまったような見た目に変わってしまうため、気温が高くなる時期は冷凍保存がおすすめです。冷凍のポイントと活用法を、管理栄養士が解説します。

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小松菜にはどのような栄養が入っているの??

小松菜でもっとも有名な栄養素はカルシウムです。カルシウムは主に乳製品から撮るイメージがありますが、実は野菜にも含まれています。

乳製品を食べるのが苦手な方や体に合わない方はカルシウム不足が不安になりますが、小松菜を賢く利用することでカルシウム不足を補えます。

また、小松菜は鉄分が豊富です。鉄分は食事の中から摂りにくい栄養素の一つ。日本人は食事からの鉄分を摂取する頻度が少なく、全体的に不足しています。鉄分が不足すると、疲労感が強くなり仕事や私生活も楽しめなくなる可能性があります。鉄分は毎日の食事からすこしずつ体に取り入れるのが理想的。そのため冷凍小松菜を利用し、時短料理で料理を簡単にして鉄分を補充しましょう。

栄養
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冷凍小松菜は時短料理に活用できる?

小松菜は綺麗に洗い適度な大きさに切り、ジップ付き保存袋など冷凍専用の袋に入れると綺麗な緑色を保ちながら冷凍保存できます。

小松菜は冷凍することにより葉の細胞が破壊されて、解凍時に茹でたような食感になります。解凍後そのまま食べたり、炒め料理や味噌汁にも利用することも可能です。細胞が破壊されていることで短時間で火がとおるので、忙しく野菜がとれない生活の方にはぜひ取り入れて欲しい活用方法です。

茹でるのと冷凍と、どちらが栄養を維持できる?

小松菜にはビタミン類も豊富に含まれていますが、残念なことに茹でて調理した野菜はビタミンの量が生野菜より減ってしまいます。一方、冷凍の小松菜は冷凍しただけで加熱していないので、食べる時にそのままの栄養を体に摂り入れられます。

火を使わずに簡単に作れる〈小松菜のおひたし〉

解凍した小松菜を使った、簡単なおひたしの作り方をご紹介します。

材料

・冷凍小松菜

・めんつゆ

・鰹節

材料
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①冷凍小松菜にめんつゆ入れてそのまま解凍します。この時にしっかり袋の中の空気を抜いて小松菜にめんつゆが浸かるようにしましょう。

②20分程度味を染み込ませましょう。

③味が染みこんだら、軽くしぼって、お皿に盛り付けます。小松菜の上に鰹節をのせて完成です。

おひたし
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管理栄養士コメント

小松菜はえぐみも少なくどの年齢層でも食べやすい野菜です。安い時に購入し、冷凍保存で上手に節約しながら小松菜の栄養素を体に摂り入れたいですね。冷凍小松菜の特徴は解凍すると茹でたような柔らかな食感に変化するため、シャキシャキとした食感を楽しむ料理であれば生が適しています。目的に合わせて小松菜の料理を楽しみましょう。

〈参考文献〉
文部科学省 食品成分データベース

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AUTHOR

竹内寿美恵

竹内寿美恵

保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。



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