【環境の変化に弱い...】精神科医が教える予防と対策法「自己効力感」を育てるコツとは

 【環境の変化に弱い...】精神科医が教える予防と対策法「自己効力感」を育てるコツとは
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精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。

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こんにちは!精神科医しょうです。新社会になる方。大学生活を始めるために、新しく引っ越しをする方。このように3月から4月は、1年の中でも一番大きく環境が変化するといえます。環境を変化させることは、非常に大切な事です。新しい環境に出て色々な経験をする。そして時には失敗もする事で、今まで以上に成長できる事も多いでしょう。しかしその反面、今の慣れ親しんだ環境や場所を離れる事は、大きなストレスにもつながります。では、どういった人が特に今の時期に注意が必要なのか?環境の変化に弱い人の特徴について紹介します。環境の変化に弱い人の特徴として、主に以下のようなモノがあげられます。

ストレスをため込みやすい 

全く知らない職場、新しい人間関係の構築など、関係の変化には大きなストレスがつきものです。なのでそのストレスを上手く発散したり、解消する事ができれば、比較的スムーズに新しい環境に慣れていくことができるでしょう。反対に、ストレスをため込みやすい人は、どんどんと溜まるストレスを処理しきれません。そのため、環境の変化に対応しづらい傾向があるんですね。

自己効力感が低い

自己効力感とは簡単に言うと、個人が自分の能力や努力によって、目標を達成できるという信念や確信を指します。そのため自己効力感が高い人は、新しい環境でも「自分ならきっと大丈夫」「なんとかできるはずだ」このような感情を抱きやすいです。そのため、今までよりも上手く行かない事が多くても、問題を解決することができるでしょう。反対に自己効力感が低いと「私なんて上手くできるわけない…」「もうどうしようもない…」といった感情を抱きやすいと言えます。そのため、失敗やミスが多くなるような新しい環境では、とにかくストレスや不安を感じやすいんですね。環境の変化に弱い人たちは、どのように対処していけばよいのでしょうか?

 
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環境の変化に弱い人に送るアドバイス

・自分に合ったストレス解消法を知っておく
・なるべく自分だけで悩まずに誰かに相談する
・自分自身を理解し、自己認識を高めること

などなど、方法は様々あるでしょう。しかし、今日は自己効力感を向上させるというポイントに焦点を当てましょう。「でもいきなり自己効力感をあげよう!」と言われてもなかなか難しいですよね。そのため、今日は次の2点だけ意識してみてほしいんです。

成功体験の積み重ね

→小さな目標から始めて成功体験を積み重ねることで、自己効力感を高めることができます。成功体験を通じて、自分の能力や努力が実際に成果をもたらすことを実感し、自信をつけることができます。

モデリング

→成功している人の行動や経験を観察し、それを自分の行動に取り入れることで、自己効力感を向上させることができます。他者の成功を見て、自分も同様の成果を得られるという確信を持つことが重要です。

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ぜひ、日々の生活の中でこの2点を意識してみましょう。

まとめ

正直に言って、自己効力感を向上させるには時間がかかります。ですが、その時間があなたに大きな力をくれるはずです。今日のお話で、少しでも環境の変化に悩んでいる人の気持ちがラクになれば嬉しいです。

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AUTHOR

精神科医しょう

精神科医しょう

普段は精神科医として働きながら、InstagramやvoicyにてHSP気質に関する発信も行なってます。総フォロワー7万人以上の方々に対し、「他人軸ではなく自分軸で気楽に生きられる」をテーマに発信中。 自分軸になりたい方は是非、私の発信をのぞいてみてください♪ 書籍(https://www.amazon.co.jp/dp/4046060034)



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