ヨーグルトの賞味期限には要注意!「これはもう食べちゃダメ」なサインとは?管理栄養士が回答
朝食のメニューに、おやつに、料理の材料にと欠かせない食材のヨーグルト。食べようとしたら賞味期限が切れていた経験はありませんか?「発酵食品だから、多少賞味期限が切れても大丈夫なのでは…」と思ってしまいますよね。今回は、ヨーグルトの賞味期限や食べたらダメ!なサインについてお伝えします。
ヨーグルトの賞味期限とは?
「賞味期限」の表示の意味とは?
ヨーグルトに記載されているのはほとんどの商品が「消費期限」ではなく「賞味期限」です。「消費期限」は日持ちのしない食品に表示されており「安全に食べられる期限」が記されています。
一方で多くのヨーグルトに記載されている「賞味期限」は劣化が進みにくい食品に表示されており「おいしく食べられる期限」が記されています。
未開封で正しく保存されていたら、賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないのです。
ヨーグルトの賞味期限とは?
前述のとおり、劣化が進みにくい食品であるヨーグルトは、賞味期限を1日過ぎたからといって食べられないわけではありません。
ただしそれは「未開封で正しく保存されていた場合」のみです。ヨーグルトは「温度10℃以下(冷蔵庫)での保存」が正しい保存方法とされています。
「開封したヨーグルト」は賞味期限に関わらずできるだけ早く食べるように、ヨーグルトのメーカーも注意喚起していますよ。
開封することによってヨーグルトの劣化が早まるため、大容量パックのヨーグルトなら開封して2〜3日以内に、食べきりタイプのヨーグルトなら開封したときに食べ切るようにしましょう。
ヨーグルトが食べられなくなるサインとは?
カビが生える
雑菌によりカビが生える場合があります。「カビを取り除けば大丈夫?」と思うかもしれませんが、カビは目に見えないところにも繁殖している危険性があるので、部分的だとしてもカビが生えている場合は食べないようにしましょう。
見た目が黄色や茶色っぽく変色している場合も食べられないサインなので、まずは見た目のチェックが必要ですね。
酸味の強い臭いがする
ヨーグルトは腐ることで酸味の強い臭いに変わります。「食べられるかどうか」がわからないときは臭いもチェックしてみましょう。酸っぱい臭いには注意が必要です。
ホエー(ヨーグルトの水分)が増える
ヨーグルトの表面にはもともと「ホエー」という少量の水分があります。安全なヨーグルトであれば、ホエーはビタミンB2やたんぱく質などが含まれていて栄養価の高い部分です。
しかし、腐ってしまうと水分量が増えてしまいます。購入時より明らかに水分量が増加していないか、チェックしてみましょう。
ヨーグルトを正しく保存するには
ヨーグルトは開封したら、食べきりサイズはその時に、大きなパックは2〜3日中に食べ切るようにしましょう。
また、おいしく安全に食べるには正しく保存する必要があります。
以下の点に注意してみてくださいね。
・10℃以下(冷蔵保存)
・ドアポケットに入れない
・ヨーグルトを振動させない
・ふたを完全に閉める
ヨーグルトは振動によりホエーが増えるので、冷蔵庫の開け閉めで振動が伝わるドアポケットは避けるのがベストです。
また、ふたが開いていると空気中の雑菌が入ってしまうのでしっかりとふたを閉めておきましょう。
まずはヨーグルトを正しく保存すること、そして「食べられるかな?」と心配なときは見た目や臭いをチェックしてみてくださいね。開封したら、早めにおいしく食べ切るようにしましょう。
参考:
株式会社明治|乳製品の賞味期限と保存のめやす
一般社団法人 日本乳牛協会|乳と乳製品のQ&A
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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