【ゆで卵】実は生卵より賞味期限が短い?管理栄養士が教える、ゆで卵の賞味期限と正しい保存方法

 【ゆで卵】実は生卵より賞味期限が短い?管理栄養士が教える、ゆで卵の賞味期限と正しい保存方法
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卵はどんな料理にも使用できるためメニューのバリエーションも多く、家庭で利用する場面も多い食材です。ゆで卵は調理の時短という観点から、まとめて調理をするという方もいらっしゃいますが、実は生卵と茹で卵では賞味期限が異なることを知っていましたか? せっかく作ったゆで卵を無駄にしないためにも、ゆで卵賞味期限や保存方法を理解しましょう。管理栄養士が詳しく解説します。

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なぜゆで卵の賞味期限は短いの?

茹でる前の生の状態では、夏場は16日以内冬場は57日以内となっています。これは卵に付着しているサルモネラ菌の増殖が温度に関係しているためです。 いっぽう、ゆで卵は卵の中に含まれている菌を予防する酵素である「リゾチーム」の作用が加熱により無くなってしまうため、茹でたあとの卵の賞味期限は短くなってしまいます。

卵
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どのくらい卵の賞味期限は短くなるの?

茹でる前の状態の生卵は、保管温度によって差をあるものの、15日以上は保存ができますが、加熱後のゆで卵は殻にヒビがはいっていない状態で3日~4日程度しかもたないと言われています。さらに、殻をむいてしまった卵は当日中に食べることがおすすめです。とはいえきちんとした保存方法であれば、3日~4日は食べることができるので、毎日の時短やおかずの1品として役立てることができます。

ゆで卵の保存方法

ゆで卵にする際、卵はしっかり加熱し、固茹でにしたほうがサルモネラ菌の増殖を抑えることができます。固茹でにするには、卵の大きさにもよりますが、約12分以上加熱するのがおすすめ。黄身までしっかりと熱が通ります。

茹でた卵は冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫内の温度は10度以下、サルモネラ菌の増殖を抑えることに適した温度です。卵の賞味期限を少しでも長くしたい方は固茹でがおすすめですが、固茹でだと食感がモソモソしていまうため苦手な方もいるでしょうし、料理に半熟を使用したいというケースもあるので、固茹で以外は当日中に食べることを意識し使い分けをすることがおすすめです。

卵
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管理栄養士のコメント

卵には食中毒の原因となるサルモネラ菌は付着している事もあります。サルモネラ菌は食中毒の原因になり、急な発熱や腹痛・下痢・嘔吐など、辛い病状が起こります。卵はできる限り安全に食べる事を心がけましょう。サルモネラ菌は通常は卵の表面に付着していますが、水分が付着して殻にヒビが入り、卵の中へ入ってきてしまいます。茹でた後の保存方法も大切ですが、生卵の時点でもしっかり保存方法を見直しましょう。

卵
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〈参照〉一般社団法人日本卵業協会 ゆで卵の賞味期限

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竹内寿美恵

竹内寿美恵

保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。



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