疲れた日に食べるべきものとは?スーパーやコンビニで買える3つの食べ物|管理栄養士が解説
疲れを感じたとき、食事で回復を図りたいと思われる方も多いのではないでしょうか。本記事では、疲労回復によいとされる栄養素が含まれる食材を3つ紹介します。食事とあわせて疲労回復を促す生活習慣についても解説するため、日々疲れを感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ食材①豚肉
疲労回復におすすめ食材の1つめは、豚肉です。豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれます。ビタミンB1はエネルギー産生にかかわるため、不足すると脳へのブドウ糖供給が効率よくできなくなり、疲れやすくなります。豚肉の中でも、とくにビタミンB1が多く含まれるのは赤身です。100gあたりのビタミンB1含有量は、赤身肉であるヒレは1.32mg、ばら肉(脂身つき)は0.51mgと、部位によって差があることがわかります。
おすすめ食材②アーモンド
次の食材はアーモンドです。アーモンドをはじめ、ナッツ類にはビタミンEが豊富に含まれます。ビタミンEは抗酸化作用をもつ脂溶性ビタミンであることから、エイジングケアにも向く栄養素です。ナッツの中でもアーモンド(いり・無塩)は、100gあたりにビタミンEの一種であるα─トコフェロールが29.0mgも含まれるだけでなく、亜鉛や鉄といったミネラルも摂取できます。一方でナッツは脂質も豊富であることから、食べ過ぎには注意しましょう。
おすすめ食材③キウイフルーツ
最後に紹介する食材は、キウイフルーツです。キウイフルーツはビタミンCをたっぷり摂れる果物のひとつです。ビタミンCは100gあたり、ゴールドキウイ(黄肉種)は140mg、グリーンキウイ(緑肉種)は71mgと、ゴールドキウイの方が倍近いビタミンCを含みます。ビタミンCもビタミンE同様に抗酸化作用をもち、ビタミンEと協力して活性酸素から細胞を守る役割を果たします。
疲労回復には生活リズムの改善も大切
疲労回復には栄養だけではなく、生活リズムを整えることも大切です。とくに質のよい睡眠を取ることは、疲労回復だけではなく、疾病リスクを抑えることにもつながります。疲労を感じている方は、ぜひ睡眠も見直すようにしてみてください。
まとめ
本記事では、疲労回復に向く食材3つを厳選して解説しました。忙しい毎日の中で栄養を意識するのは大変ですが、間食に少量のナッツを食べるといった心がけでも栄養補給ができます。また、疲労回復のためには食事全体のバランスも大切ですが、運動や睡眠などの生活リズムも整えるように意識しましょう。
〈参考文献〉
公益財団法人長寿科学振興財団|健康長寿ネット|ビタミンB1の働きと1日の摂取量
文部科学省|食品成分データベース|肉類/<畜肉類>/ぶた/[大型種肉]/ヒレ/赤肉/生
文部科学省|食品成分データベース|肉類/<畜肉類>/ぶた/[大型種肉]/ばら/脂身つき/生
厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|1-6ビタミン (1)脂溶性ビタミン
文部科学省|食品成分データベース|種実類/アーモンド/いり/無塩
文部科学省|食品成分データベース|果実類/キウイフルーツ/黄肉種/生
AUTHOR
栗城智子
大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。
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