【豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク】管理栄養士が教える!植物性ミルク使い分けガイド

 【豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク】管理栄養士が教える!植物性ミルク使い分けガイド
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牛乳の代替品として年々注目を集めている植物性ミルク。 健康意識の高い方や、アレルギーのある方など利用する目的は人によって様々です。 どんどんメジャーになってきている植物性ミルクですが、それぞれの特徴を知らないという方も多いのではないでしょうか。 この記事では比較的手に入れやすい豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクの使い分け方を解説していきます。

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豆乳の特徴

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日本でも古くから馴染みがあり、日本人にとって最も親しみやすい植物性ミルクと言えるのではないでしょうか。濃厚な飲み心地で腹持ちが良く、コップ1杯の豆乳で高い満足感が得られます。「畑の肉」とも言われる大豆から作られるミルクなので牛乳に並ぶたんぱく質を含みます。脂質量も牛乳に並ぶ量ですが、牛乳と違ってコレステロールを含まない点も大きな特徴です。3つの植物性ミルクの中で最も牛乳に成分が近く、牛乳の代用として活躍するミルクです。

豆乳はこんな時におすすめ!

  • たんぱく質を補給したい時に
  • コレステロールが気になる時に
  • 満足感のあるドリンクを楽しみたい時に

アーモンドミルクの特徴

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アーモンド特有の香ばしい香りがありつつも、さっぱりとした飲み心地が特徴のミルクです。アーモンドミルクの特徴的な栄養素は豊富な食物繊維とビタミンEです。食物繊維は腸内環境を整え、便秘改善や生活習慣病の予防に効果のある栄養素です。ビタミンEは強い抗酸化作用があることで知られ、美容と健康に欠かせないビタミンです。他の植物性ミルクと比較すると、カロリーが控えめなのも嬉しいメリットです。

アーモンドミルクはこんな時におすすめ!

  • 美容と健康の習慣のために何かを始めたい時に
  • カロリーを抑えたドリンクを楽しみたい時に

オーツミルクの特徴

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オーツ麦から作られるミルクでクセが少なく、こちらもさっぱりとした飲み心地が特徴です。特徴的な栄養素はアーモンドミルクと同じく食物繊維と、骨の形成に欠かせないカルシウムです。カルシウムは成長期の子供や高齢者のフレイル予防など、幅広い年代の方に必須な栄養素です。牛乳はカルシウムの補給源として長年重宝されてきましたが、アレルギーや乳糖不耐症など事情があって飲めない方も多くいらっしゃる現状です。事情により牛乳が飲めない方のカルシウム源として、今後はオーツミルクという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

オーツミルクはこんな時におすすめ!

  • 子供から高齢者まで幅広い年代の方へのカルシウム源として
  • 他の植物性ミルクのクセが気になる時に

植物性ミルクを選ぶ時の注意点

豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクの3つの特徴をそれぞれご紹介しました。種類によってメリットの違う植物性ミルクですが、注意点もあります。植物性ミルクは飲みやすさや保存性を高めるため油脂、甘味料、添加物が多く含まれているものもあります。選ぶ時は無調整、砂糖不使用などなるべくシンプルな原材料のものを選ぶことがおすすめです。それぞれの目的に合わせて自分に合った植物性ミルクを選んでみてくださいね!

【参考資料】

令和元年国民健康・栄養調査報告
日本人の食事摂取基準(2020年版)
e-ヘルスネット
日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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AUTHOR

田中ひろか

田中ひろか

管理栄養士。 保育園栄養士、ダイエットインストラクターとして食事指導とレシピ提供の経験を経て渡豪。 バイロンベイでのヨガリトリート中ベジタリアンの食生活を経験したことから、幅広い野菜の食べ方を知る。 食を楽しみながら健康的なライフスタイルを築くため、’’野菜をおいしく手軽に食べる方法’’を研究中。 現在はメルボルンに在住し、オンラインの食事指導とカフェのヴィーガン、ベジタリアンメニューの提案に携る。



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