【お悩み相談】春のニキビ肌... 意外な理由とは? #毒出し保健室

 【お悩み相談】春のニキビ肌... 意外な理由とは? #毒出し保健室
photo by Barbara Krysztofiak on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、春になるとニキビができるとお悩みのKさん(28歳)。「塗り薬は効き目はあるんですが、しばらく使っていると痒くなってきてしまって…」と話します。現在のスキンケアやお食事についてお伺いしながら、対策を一緒に考えてみました。

【お悩み相談】「春のニキビをどうにか直したい!」

桑子: こんにちは!今日はどんなお悩みでいらっしゃいましたか?

Kさん: 春は必ずニキビができてしまって… 去年は病院で処方された塗り薬を使って対処しました。塗り薬は効き目はありましたが、しばらく使っていると痒くなってしまって… 

桑子: ニキビができるのは春だけですか?

Kさん: 春以外にもたまにできたりはしますが、なんか明らかな原因がある時ですね。ストレスが溜まっている時とか、あと暴飲暴食した時とかだけです。春は、特にこれと言ったストレスもないですし、暴飲暴食もしてません。

桑子: 毎年、春に生活環境が変わるということはありますか?例えば、部署異動だったり、転職をしたりだとか。

Kさん: いや、ないですね。新卒からずっと同じ会社に勤めていますよ。

桑子: 花粉症持ちですか?

Kさん: 花粉症はそこまでひどくないですけど、ちょっとムズムズするなってことはあるのでマスクはしています。

桑子: スキンケアはどんなことをされていますか?

Kさん: 洗顔と化粧水と、あとワセリン塗っています。

桑子: 春だけですか?

Kさん: いえ。スキンケアは1年中同じです。

桑子: 紫外線対策とかはどうでしょう?何かされていますか?

Kさん: 紫外線対策はしてないですね。日焼け止めとかも、夏にしか塗らないです。

桑子: お食事はどんなものを召し上がることが多いですか?

Kさん: 朝は、オートミールとコーヒーですね。お昼は、パスタとかが多いです。会社の近くにペペロンチーノの美味しいお店があって、毎週水曜日は同期とそこに行ってます。夜は実家暮らしなので、母が作ってくれてるんですけど、父が好きなお酒に合う感じの塩辛いものが多いですね。

桑子: 辛いものがお好きですか?

Kさん: はい。辛い食べ物が好きです。

アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス

春のニキビの原因とは?

ご相談ありがとうございます。ニキビができやすい時期と言えば夏や冬のイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、浮きだつ気持ちとは裏腹に、春にニキビができやすい方も少なくないと言います。春のニキビの原因として考えられるのは「環境の変化」。環境の変化には2種類あって、1つが気温の上昇や花粉による自然環境の変化、そしてもう1つが職場や学校などの生活環境の変化です。

まず自然環境の変化ですが、春と言えば「花粉」ですね。花粉が肌に付着すると、炎症のもとになると言われています。また、春先に急激に強まる「紫外線」にもご注意を。紫外線の刺激により、肌がダメージを受けると水分量が低下して皮脂の分泌量が増加しニキビにつながってしまうことも。こうしてただでさえ弱まっている肌に追い打ちをかけるのが「マスク」の使用です。マスクと肌が擦れるといった外的刺激により、肌にかゆみが出たり、肌荒れやニキビなどの肌トラブルにつながることがあります。

2つ目の生活環境の変化についてですが、春は職場や学校などで環境の変化が多い時期でもあるので、一般的に「ストレス」が高まる時期です。ストレスによって男性ホルモンの分泌が盛んになると言われていますが、皮脂腺を刺激して、皮脂分泌が活性化されやすくニキビができやすくなってしまうんです。そんな時に、辛いものや塩気の強い刺激的な食べ物を口にするのはNG。アーユルヴェーダ的には、塩辛い刺激的な食べ物は、お肌のニキビや炎症を増長させるパワーがあると言われています。

環境の変化を阻止するのは、残念ながら難しい。どんなに願っても春は来ますし、自分が変わらなくても周りの変化で、(気づかない内に) ストレスがかかっているということもあります。ですので、春のニキビに上手く対応するためには、環境の変化に上手く対応することがキーポイントになっていきます。

環境の変化に上手く対応するためには.... 

スキンケアも衣替え

結構見過ごしがちなのが、冬と同じスキンケアをそのまま続けるということ。これはノットグットです。春はマスクを使用することで、ただでさえムレやすい時期ですが、更には気温や湿度の上昇で、ニキビが育つ環境を作りやすい。まずは、自分のお肌のコンディションを毎日鏡でチェック。「皮脂の詰まりはないかな?」「乾燥していないかな?」などを気づくことがあれば、お肌の状態に応じてスキンケアをしていくのが◎。また、紫外線対策もお忘れなく。繰り返しますが、紫外線はニキビの大敵です。そして、マスクはシルク素材のものなど、なるべく肌に負担になりにくい素材のものを選ぶと良いかもしれません。

食事はデトックスを意識

辛いものや塩気の強いお食事はなるべく控えるのが吉。アーユルヴェーダ的な考え方をお伝えすると、夜はなるべく量を控えるのが良いとされています。夜にたくさん食べることは、睡眠の質の低下に繋がり、それが更にお肌にダメージを与えてしまうので。体に負担のかからない消化しやすいお食事をとるのがいいと思います。また、アーユルヴェーダを語る上で、欠かせないのが「白湯」の存在。白湯はニキビや乾燥によるカサつき、毛穴のつまりといった「肌トラブル」改善にも効果的と言われています。白湯を飲むことで各種血管が拡張されると、血流が促進され毒出しがしやすくなるため、結果的に肌のターンオーバーが活発化されるのです。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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