【肩以外もケアする肩こり対策】1分でOK!原因になる硬い部分をまとめてゆるめるストレッチ
肩こり対策は、肩だけにアプローチをしてもなかなか効果を感じられないことがあります。今回は、肩以外の場所も含めた、肩こりに悩む方に効果的なストレッチをご紹介します。一つの動きで複数の箇所に働きかけることができるので、ぜひ試してみてください。
肩こり対策で肩以外にも目を向けるのはなぜ?
肩こりは肩そのものだけでなく、肩まわりの筋肉の緊張や硬直によっても引き起こされることがあります。背中の硬さは肩甲骨の動きを制限し、胸の硬さは姿勢の崩れにつながり、これが肩にも影響します。また、脇の下周辺にある前鋸筋(ぜんきょきん)と呼ばれる筋肉は、肩を下げる役割も持っており、硬くなると肩の緊張状態が生じることがあります。これらの部分のストレッチも行うことで、より広範囲の筋肉がゆるみ、血流が促進され、硬さや緊張を和らげることができます。
だからといって、それぞれの場所を別々にストレッチするのは、少し面倒に感じるかもしれません。今回ご紹介する方法は、一つの動きでこれらの部分を一緒にストレッチできるのでおすすめです。
背中や胸のまわりの硬さにも効果的、肩こり対策ストレッチ
<やり方>
① 四つ這いになる。両膝はお尻の真下について、腰幅に。膝をつくと痛みを感じる場合は、折りたたんだタオルなどを当てて負担を減らす。
② お尻の位置をなるべく変えずに、両腕を前にまっすぐ伸ばしていき、胸を床の方へ下げていく。おでこを床につけるか、届かない場合はおでこの下にクッションなどを置く。両手の間隔は、肩幅かそれより少し広い程度に。できるだけ指先を前に遠く伸ばすようにすると、胸の開きや、脇の下周辺の伸びが深まる。数回ゆっくりと呼吸を続ける。
息を吐くたびに胸の力が抜けて自然に下がるようなイメージで続ける。
③ もう少し負荷を加えたい場合は、あごを床につけて目線を前に向けるか、肘を曲げて後頭部のあたりで両方の手のひらを合わせ(親指が首の方を向く)、肘を少し前にずらす。
<ポイント>
胸を無理に押し下げようとしたり、腕を伸ばそうとして肩に力を入れてしまわないように気をつける。呼吸を続けることを忘れず、ゆったりとした呼吸でも体をゆるめることを意識する。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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