「しゃがむと股関節が痛い…」を解消!股関節の詰まりに効く「寝たまま8の字脚まわし」
しゃがみ込んだ瞬間、股関節が「イタタ」となる時ありませんか? 運動不足の人はもちろん、運動をしている人の中にも詰まり感が気になって積極的に動けないとお困りの人がいます。解消のためのストレッチをぜひお試しください。
股関節が詰まる理由
股関節が詰まる感覚や痛み、違和感の原因はいくつかありますが、多くの場合は、股関節を動かす時に働く筋肉の緊張によるものと言われます。股関節は人体のさまざまな動作に深く関わっていて、日常生活の中で体重が乗る部分でもあります。そのため複数の筋肉や腱、関節包といった組織に囲まれて補強されています。
ところが、一部の筋肉に緊張が続いたままだと、股関節が動かしづらくなってきます。思う通りに股関節を動かせなくなることで詰まり感を感じたり、関節の噛み合わせが悪くなることから組織を挟み込んでしまうなど、痛みの原因になってしまうのです。
股関節を動かしている筋肉
股関節の動きに関わる筋肉はたくさんあります。
・脚を前に上げる:大腰筋、腸骨筋、縫工筋、 大腿直筋、恥骨筋
・脚を後ろに伸ばす:大臀筋、ハムストリング
・脚を開く: 中臀筋、小臀筋、大腿筋膜張筋
・脚を閉じる: 大内転筋、短内転筋、長内転筋、 薄筋、外閉鎖筋
・脚の付け根を回す:梨状筋、内閉鎖筋、上双子筋、 下双子筋、大腿方形筋(深層外旋六筋)
脚の動きの癖などによって、特定の筋肉にばかり負担がかかると股関節の動きが悪くなります。長時間座っていることが多い、運動不足だという人は、股関節の詰まりが出やすくなるので、日頃から筋肉のストレッチを意識して行いましょう。
股関節の詰まりがスッキリする【つま先8の字運動】
股関節を全方向に動かし周囲の筋肉をほぐす運動を紹介します。
(1) 下の腕を枕代わりにして横向きに寝る。上の腕は体の前に軽くつくなど、全身を支えやすい位置に置く。
(2) 下の脚は膝を軽く曲げて、上の脚は伸ばした状態で床から浮かせる。
(3) お腹に力を入れたまま、浮かせた脚のつま先で空中に8の字を描く。
運動中は息を止めず自然な呼吸をしながら、反動をつけずに脚の付け根から動かしましょう。
回数は15〜20回程度がおすすめ。慣れてきたらなるべく低い位置で8の字を描いてみてください。
運動の詳細は以下の動画からも確認出来ます
AUTHOR
宇都宮明香
五感を潤すヨガ講師。大学時代に出会ったヨガを通じて「心と体の科学反応」の面白さにハマる。様々な分野の学びと実践を続けながら、目の前の方が日常にヨガを取り入れやすくするコツを提案している。現在は福岡を拠点にインストラクター育成講師として活動しながら、仲間と一緒にヨガスタジオ サントーシャを共同主宰中。 プライベートは釣り好きの歴女。愛する夫や娘、友人たちのお陰様で好きなものだらけの生活を満喫している。
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