〈危険〉発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油を入れてはいけない理由

 〈危険〉発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油を入れてはいけない理由
canva

即席カップ麺やコーヒーなどの容器に多く使用されている発泡ポリスチレン。 発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油などの食用油を加えると、容器が変質・破損する危険性があります。 実際に、調理する際にMCTオイルを発泡ポリスチレン製容器に入れた結果、容器が破損し、お湯が漏れ出た事例が報告されています。 本記事では、発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油を加えることの危険性についてお伝えします。

広告

発泡ポリスチレン製容器に関する相談事例

以下のような発泡ポリスチレン製容器に対する相談が寄せられています。

●即席カップ麺にお湯とMCTオイルを入れて食べようとしたら、容器の底が抜けて足にお湯がかかった。

●2種類の即席カップ麺にMCTオイルを入れたところ、いずれも容器が破損し中身が漏れて食べられなかった。

近年、MCTオイルの健康への効果が注目されていることから、MCTオイルを食品に加える人が多いですよね。そのため、上のような相談が寄せられており、国民生活センターは消費者に注意喚起を行っています。

カップ麺
多くの即席カップ麺容器として使われている発泡ポリスチレン。カップ麺に添付された油以外の食用油を加えると、容器が変質し、破損する可能性がある。 photo by canva

商品表示の調査結果

発泡ポリスチレン製容器と食用油の商品本体に注意喚起の表示はされているのでしょうか。国民生活センターによる調査結果をお伝えします。

発泡ポリスチレン製容器の表示結果

≪調査対象:発泡ポリスチレン製容器の即席カップ麺18銘柄≫

  表示の有無 表示内容
商品本体 全てに表示あり 添付以外の食用油等を加えてはならない
ウェブサイト 全てに表示あり 添付以外の食用油等を加えてはならない

食用油の表示結果

≪調査対象:MCTオイル、ココナッツオイル、えごま油、アマニ油の13銘柄≫

  表示の有無 表示内容
商品本体 10銘柄に表示あり 発泡ポリスチレン製容器に使用してはならない
ウェブサイト 半数程度に表示あり 発泡ポリスチレン製容器に使用してはならない

発泡ポリスチレン製容器は全てに表示がありますが、食用油では表示のないものもあるため注意が必要です。 

発泡ポリスチレン製容器の破損の再現テスト結果

国民生活センターでは、発泡ポリスチレン製容器の破損の再現テストも実施されています。

≪テスト内容≫

発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルを大さじ1杯入れた直後に、沸騰したお湯を約550ml容器に注ぐ。

≪テスト結果≫

発泡ポリスチレン製容器全体が数秒で破損し、お湯が漏れ出た。

事故を防ぐにはどうする?

それでは、発泡ポリスチレン製容器の破損を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。

もちろん、発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油などの添付以外の食用油は加えないように注意することが重要です。もし添付以外の油を加えたい場合は、容器の中身を発泡ポリスチレン製以外の容器に移してから加えるようにしてください。発泡ポリスチレン製容器が破損し、お湯やコーヒーが漏れ出すと、やけどする可能性が十分にあります。

 

発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油などの食用油を加えるのはやめましょう。

MCTオイルと上手に付き合うためにぜひ知っておいてくださいね。

 

出典:国民生活センター「発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油等を加えるのはやめましょう」

広告

構成・文/司馬みつき

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

カップ麺
〈危険〉発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油を入れてはいけない理由