【太白ごま油、ごま油って何が違うの?】特徴、使い方の違いを管理栄養士が解説
油の売り場にいくと、いろいろな種類の油が置いてありますよね。どのように選べばいいか、迷う方も多いのではないでしょうか?今回は、最近レシピ本などでもよく目にする、太白ごま油について見ていきましょう。
太白ごま油の特徴とは?
ごま油というと、黄金色で香ばしいごまの香りをイメージする方が多いのではないでしょうか?回鍋肉や青椒肉絲などの中華風の炒め物を作る時、餃子の具を練り込む時、ドレッシングやスープの香りづけなど、日常でもよく使う方も多いと思います。一般的なごま油は焙煎ごま油と言われ、高温で焙煎してから圧搾する為、ごまの強い香りと黄金色の見た目になります。
一方、太白ごま油は焙煎ごま油と違って無色透明で、ごま油のような強い香りはありません。これは焙煎ごま油は煎ってから圧搾しているのに比べて、太白ごま油は煎らずに生のまま絞っているから。香りはありませんが、ごまのコクや旨味が強く、すっきりとした後味が特徴の油です。
太白ごま油が人気の理由は?
焙煎ごま油やサラダ油と比べても、少々お値段がはる太白ごま油。なぜ人気なのでしょうか?
①酸化しにくいから
油は加熱すると酸化して、劣化したり独特のにおいが発生することも。しかし、ごま油は他の油に比べて熱や空気、光の影響を受けにくく、油の風味が長持ちします。特に劣化した油の独特な嫌なにおいがしにくく、カラッと揚がるので、揚げ物との相性が抜群。天ぷら屋さんなどのプロの現場でもよく使われていると言われています。
②クセや香りがなく、用途が広いから
太白ごま油はクセや香りがない為、和洋中、さまざまな料理と相性が抜群。素材の味や風味を生かした料理にもおすすめです。旨味が強く、生でも食べられる為、ドレッシングに使う方も多いですよ。
③お菓子やパンにも使いやすいから
最近では健康志向が高まり、バターを使わないお菓子やパンのレシピも多いですよね。高温で長時間加熱するお菓子やパンにも、酸化しにくい太白ごま油は向いています。太白ごま油で作ったお菓子やパンは、仕上がりが油っぽくなりにくく、ふわふわと焼き上がります。バターを常温に戻したり、計量するのが簡単なのも人気なようです。
いかがでしたでしょうか?お値段は少し高めですが、旨味が強く、使い勝手の良さが魅力の油です。一度試してみてはいかがでしょうか?
<参考>
マルホンごま油 太白胡麻油の商品情報
九鬼産業株式会社 太白ごま油【人気の理由】をごま油のプロが徹底解明
日清オイリオ ごま油とは?食欲そそる定番オイルの人気の秘密
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く