栄養が偏りがちな〈素うどん〉栄養バランスよく食べるには?管理栄養士おすすめのトッピング&食べ方

 栄養が偏りがちな〈素うどん〉栄養バランスよく食べるには?管理栄養士おすすめのトッピング&食べ方
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佐藤彩香
佐藤彩香
2024-02-15

皆さんはうどんお好きですか? 日本人の手軽に食べることができて美味しいうどん。 このうどんを今回は栄養面から見て、より美味しく、健康的に食べていくポイントを見ていきましょう!

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うどんのメインの栄養素はなんだと思いますか?うどんの大部分はでんぷん。つまり炭水化物という栄養素が豊富にとれます。炭水化物は糖質と食物繊維という栄養素に分けることができるのですが、うどんは食物繊維比率が低く、糖質の比率が高いです。そのため消化されやすい献立になります。ただそこにはデメリットも隠されており、血糖値がいきなり上がることや、たんぱく質やビタミン類など健康で居たい私たちに欠かすことのできない栄養素がうどんのみだと摂りきれないのが事実です。そのため、アレンジしやすいシンプルなうどんに、何をつけることで、より美味しく栄養も摂れるのかのポイントをお伝えします。

たんぱく質をプラスしたい時は?

①肉をトッピングした「肉うどん」

②卵をトッピングした「温玉うどん」

③揚げをトッピングした「きつねうどん」

あたりがおすすめです。たんぱく質は身体にとって大切な栄養素です。体の組織をつくる材料になる栄養素だけでなく、ホルモンや免疫や代謝などにも重要な役割を果たしています。そのたんぱく質をしっかりうどんを食べながらも補っていくことが大切です。①から③はよくお店などでも注文ができたり、コンビニなどでも買いやすいメニューだと思います。他にも、鶏天や海老天、ちくわ天などもプラスしてみてみても良いかと思います。

肉うどん
photo by Adobe Stock

食物繊維やビタミン類をプラスしたい時は?

①野菜のかき揚げをトッピングした「かき揚げうどん」 

②わかめをトッピングした「わかめうどん」

③山菜をトッピングした「山菜うどん」

④野菜をトッピングした「サラダうどん」

野菜や海藻類や山菜には食物繊維やビタミン類が豊富に入っています。中でも食物繊維は、うどんに含まれる糖質による血糖値の上昇を緩やかにしてくれる働きがあります。急激に血糖値の上昇がおこると、有害物質の活性酸素を発生させ、血管を傷つけてしまいます。血糖値の上昇を緩やかにすることで、そのリスクを軽減でき、生活習慣病の予防やアンチエイジング効果も狙うことができます。是非①から④を食べてみてください。

少し時間をかけることができる時は?

そんな時は、鍋焼きうどんや焼うどんなどの具たくさんのうどんがおすすめです。鍋焼きうどんには、野菜やきのこの類や卵など様々なものを入れることができますし、焼うどんにも、野菜やお肉などを入れることができます。たんぱく質や食物繊維やビタミン類など様々な栄養素をしっかり摂ることができるメニューになります。こういったメニューを作ってみるのもいいですね。

まとめ

うどんは大好きな人が多く、手軽で食べやすいメニューですよね。そうなった時に素うどんではなく、ちょっとしたアレンジでより健康的に美味しく食べることのできるものに変わります。もちろん、時間をかけない中でも「揚げとわかめ」や「卵と山菜」などトッピングを組み合わせてもらって栄養たっぷりなうどんを作ってもらってもいいですね。ぜひ試してみてくださいね。

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佐藤彩香

佐藤彩香

管理栄養士、予防医学士。 企業や保育園で栄養カウンセリング、献立作成、栄養計算、店舗運営を経験し、その後独立。実践型の栄養サポートを行い、プロアスリートからスポーツキッズ、ダイエット希望の方など累計5,000人を超える人々と関わる。現在はパーソナル栄養サポート、専門学校非常勤講師、セミナー講師、ライター活動、レシピ開発なども行いながら「あなたのかかりつけ栄養士」として活動している。



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