【プリン体クイズ】そばとうどん、どっちが多い?尿酸値が高い人が知るべき意外な事実|栄養士が解説

 【プリン体クイズ】そばとうどん、どっちが多い?尿酸値が高い人が知るべき意外な事実|栄養士が解説
canva
中村友也
中村友也
2024-02-01

摂りすぎないほうがいいというイメージがあるプリン体、実はビールや魚卵だけでなく、そばやうどんなど幅広い食品に含まれていることを知っていますか? この記事では、日本で古くから親しまれているそばとうどんのどちらにプリン体が多いのか、そして、そもそもプリン体とはどういうもので本当に危険な成分なのかについて紹介していきます。

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プリン体とはどういうもの?

プリン体とは、細胞の核に存在する核酸を構成する主成分で、アデニンやグアニンなどの成分として存在しています。この核酸という成分は、動物や植物などに関係なくほとんどの生物が持っている成分であるため、プリン体もあらゆる食品に含まれています。また、プリン体は体内の代謝や細胞の増殖に必要なため、基本的に避ける必要のある成分ではありません。

プリン体は危険?

プリン体は、体内で尿酸という成分に分解され尿と一緒に排泄されるため、基本的に危険性はありません。しかし、プリン体の多い食事を続けたり、慢性的に飲酒量が多かったりすると、尿酸の排泄が滞り高尿酸血症という状態になります。高尿酸血症が続くと、尿酸が血中で結晶化し関節に痛みが出る痛風を引き起こすため、プリン体を多く含むビールや魚卵などの摂取量、飲酒量には注意が必要です。

そばとうどん、どちらのほうがプリン体が多い?

同じ麺類ですが、そばとうどんはどちらのほうがプリン体が多いのでしょうか?2つの食品を比べてみると、そばの材料であるそば粉は100gあたりのプリン体量が75.9mg、うどんの材料である中力粉は100gあたり25.8mgと、そばのほうがプリン体を多く含んでいることがわかります。そのため、尿酸値が高い方はそばよりもうどんを選択したり、十割そばよりも二八そばを選択するのがオススメです。

そば
意外にも、そばの方がプリン体を多く含んでいる。photo by canva

そばに含まれている栄養素とは?

うどんよりもプリン体の多いそばですが、穀類の中ではタンパク質を多く含む食品であり、タンパク質を構成するアミノ酸のバランスが良いため、栄養価の高い食品としても有名です。他にも、そばに含まれるルチンと呼ばれるポリフェノールは毛細血管を強くする作用を持つため、そばは昔から栄養価が高い食品として親しまれています。

うどんに含まれている栄養素とは?

うどんは、炭水化物を多く含むため日本では主食として幅広く食されています。また、製造には小麦粉と水、塩のみを使用するため脂質が少ないという特徴もあります。

まとめ

プリン体とはどういうものなのか、その正体と危険性、そしてそばとうどんのどちらにプリン体が多いのかについて紹介してきました。

プリン体は身体に必要な成分でもあるため、普段から気にしすぎる必要はありません。ただし、尿酸値が高いと言われた方や、お酒を飲む習慣がある方は痛風を引き起こす可能性があるため注意が必要です。また、そういった方は、プリン体が多いそばよりも、うどんを選ぶことでプリン体の摂取を抑えることができそうです。

参考サイト:

プリン体とは 厚生労働省

プリン体含有量 

そばの栄養素

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中村友也

中村友也

フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。



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