【中医学の花粉症対策】お正月に余ったお餅|春が来る前に食べた方が良い理由とは

 【中医学の花粉症対策】お正月に余ったお餅|春が来る前に食べた方が良い理由とは
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半田葉子
半田葉子
2024-02-11

お正月用に購入したお餅。お飾りの真空パックのお餅など「そのうち食べよう」と思って保管しているお餅が家に眠っていませんか。実はお餅は【冬】の私たちの身体にピッタリの食材。【春先】の私たちの身体には少し気になる効能も。今回はお餅の効能や残ったお餅の簡単活用法についてご紹介します。

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「餅」の効能

餅
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お餅はほとんどが炭水化物からできています。糖代謝に優れており白米よりも腹持ちが良く、カロリーはカット餅ふたつ(約100g)で、白米の茶碗一杯分(約150g)に相当します。
餅(もち米)は「祝いや行事などの特別な日」に登場する印象がある方も多いと思いますが、お餅は古来よりそうした特別な時にいただく「効能が高い」食材のひとつでもあります。

中医学で餅は「益気暖中(えっきだんちゅう)」、「胃腸を温める」「エネルギーの補給」「水分保持作用がある」と言われ、下痢気味疲れやすいなどの気虚体質の方や、寒がりさんにはおすすめの、寒い時期にぴったりの食材のひとつです。

こんな方は食べ過ぎには注意

糖代謝に優れているということは、血糖値が上がりやすい食材とも言えます。餅は消化酵素が浸透しにくく胃腸に留まる時間が長いために「腹持ちが良い」とされますが、その分消化に時間がかかり、脾胃(脾臓や胃腸などの消化器系)に負担がかかり、食べ過ぎは胃もたれや消化不良の原因にもつながります。時々、胃腸に優しい食べ物として紹介されますが、食べ過ぎには注意が必要です。

また、身体の内側から熱(エネルギー)を作り出してくれるため、体内のエネルギー循環が滞っているような、吹き出物ができやすい方、便秘気味な方、身体に熱がこもりやすい方(汗をかきづらい方、手先指先などだけ熱をもつ方)、エネルギーのかたまりであるお子様なども食べ過ぎには気をつけましょう。※適量でしたら問題はありません。

お腹
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花粉症が発症する前に楽しんでおきたい理由

寒さやエネルギーの補充など、冬におすすめのお餅。適切な量の摂取は、水分保持作用により頻尿下痢口渇を改善する作用が働きますが、食べ過ぎると水分保持作用により、喘息アレルギー鼻炎鼻水鼻づまりなどの症状が表れる恐れがあります。

身体に熱を溜め込む効能もあるため、一年の内で一番排毒作用(デトックス効果)のある春の身体の排出を妨げる原因のひとつになってしまいます。

参考資料:日本食糧新聞

お餅の簡単活用法

お餅のアレンジはたくさん紹介されていますが、ここではとても簡単なお餅の活用法についてご紹介します。

①お味噌汁やお鍋にスライスして入れる

餅
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スライサーや包丁を使って、縦・横お好みで薄くスライスしたお餅を味噌汁や鍋に入れると普段とは一味違う仕上がりになり、もちっとした食感が楽しめます。薄くスライスしているので簡単に火が通ります。

②細かくカットし、普段炊くお米の中に混ぜる

おこわ
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おこわのような食感になります。混ぜご飯、赤飯、さつまいもご飯など、お好みの具材を入れて楽しんでみてください。

③天日干し(水分を飛ばす)後、素揚げする

おかき
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さくさくとしたおかきが出来上がります。温かいうちにお好みで醤油であえたり、きな粉をまぶしても美味です。ご家庭にお餅が多く残っている方は、まだまだ寒さの残るこの時季にお餅を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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