「冬は甘味を味方にできる季節」なぜ?アーユルヴェーダ的、冬に積極的に食べたいもの

 「冬は甘味を味方にできる季節」なぜ?アーユルヴェーダ的、冬に積極的に食べたいもの
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HIKARU
HIKARU
2024-01-25

ヨガ講師でアーユルヴェーダカウンセラーとしても活動するHIKARU先生に、アーユルヴェーダの知恵を借りて、日々を心地よく過ごすヒントを教えていただきます。

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アーユルヴェーダでは、味には「甘酸塩辛苦渋」という6種類があり、それぞれの味には体や心に様々な作用をもたらすと考えられています。この中で誰もが美味しく感じる味は“甘味”で、体の構成要素作りのベースであり、滋養を与えてくれます。古典書には、「口に入れると、脂質・おいしさ・快感・柔らかさによってそれを知られる。またそれは口中に広がって、ねっとりするような感じをあたえる」これが甘味であると書かれています。

甘味はダイエットの敵と敬遠しがちですが、適度に甘味を摂ることによって、「寿命を長くする、体力と美貌をあたえる、口の渇きと灼熱感を鎮静する、活力や強靭さをあたえる、衰弱や怪我を癒す」などの肉体的な効果だけでなく、「気持ちを良くさせる、満足感をあたえる」という精神的な効果もあります。ご褒美や手土産として活躍する味は、やっぱり甘味ですよね。

そして甘味を多く含んだ食事は栄養価が高いものが多く滋養を与えてくれますが、その反面消化がやや難しい場合も多いため、その時の消化力と相談しながら取り入れたいものです。摂り過ぎてしまうと、「肥満、衰弱、倦怠感、睡眠過剰、鈍重感、消化力低下、呼吸困難、咳、鼓腸、便秘、吐き気」といった不調を起こす可能性もあるので、量やタイミングのバランスが大切です。

その点冬という季節は、一年の中で最も消化力が高くなるため、真夏には消化が難しかったものでも、この時期ならば消化が進みしっかりと体の構成要素として変換されやすいと考えられます。年末年始のご馳走も、消化力が高いこの時期だからこそ美味しく頂けたわけです。

玉ねぎ、大根、かぶ、人参、お芋などの甘味のある根菜類をコトコト煮たスープは冬におすすめのメニューで、冷えた体を温めながら滋養も与えてくれます。乾燥も気になる季節ですので、特にベジタリアンの方は意識的に良質の油分を摂りたい時期です。ギーやオリーブオイルなどの良質のオイルで炒めてから煮込んだり、食べる直前にひと回しかけたりするのも香りと共に楽しめます。そしてこの油分は、芋類、豆類、繊維が多い野菜などの消化時に発生するガスを抑えてくれる効果も期待できます。お芋の味噌汁や野菜だけのお鍋をする時のひと工夫として、油揚げやがんもどきを入れると便利です。

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HIKARU

HIKARU

アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp



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