【乾燥・肌荒れの季節に朗報】意外と知られていない!海藻がもつ、肌に嬉しい4つのパワーとは?
髪の毛をつやつやにするイメージがある海藻ですが、実は肌にも嬉しいパワーがあるのをご存じですか?今回は、美肌の味方である海藻のパワーをご紹介します。
冬になると、乾燥や栄養不足による肌の不調が気になりますよね。化粧水や乳液、パックなどを保湿力が高いアイテムに変えるなど、工夫している方も多いのではないでしょうか。もちろん外からのケアも大事ですが、肌のみずみずしさ・健やかさを保つためには内側からのケアが重要です。食生活に気を付けるとき、ぜひ候補に入れてほしいのが「海藻」です。
肌が乾燥する原因の1つは「食生活」
肌が乾燥する理由の一つは「食生活」。インスタント食品やファストフードばかり食べると、栄養バランスが偏りきれいな肌が育ちにくくなります。そのため、健やかな肌が育つための栄養を食事からしっかり摂取する必要があるのです。肌に嬉しい栄養素をもつ海藻を日ごろの食生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
海藻がもつ、肌に嬉しい4つのパワーとは?
①ビタミンC:メラニン生成抑制・ハリ促進・シミシワ改善など
肌を白くする成分として広く知られているビタミンC。メラニンの生成抑制をするほか、コラーゲンを生成を促す効果があります。コラーゲンは、肌のハリを促し、毛穴の開きや肌のたるみの予防にも効果的なのです。また、ビタミンCはシミやシワの改善、紫外線による「光老化」の予防や改善にも効果があると言われています。海苔はみかんの約6倍、レモンの約2倍のビタミンCを含んでいるのです!(100gあたり)
②フコキサンチン:肌を活性酸素から守る
褐海藻、特にアカモクには、フコキサンチンが多く含まれています。フコキサンチンは、β-カロテンと同じ赤橙色のカロテノイド色素で、肌のハリや潤いを作り出すのに関わっているのです。また、肌の水分量を保持し、ターンオーバーを促進する効果も。フコキサンチンは抗酸化作用を有することから、紫外線や加齢などの引き金になっている活性酸素の働きを抑え、お肌の老化を予防する効果もあると言われています。
③水溶性食物繊維:腸内環境を整え、肌の調子を整える
海藻のネバネバ、ヌルヌルに含まれる水溶性食物繊維は、便を柔らかくしてスムーズな排便をサポートします。「腸活」で知られるように、体に悪いものをため込まないことも健康的なお肌を育てるためには必要です。水溶性食物繊維は、メカブ、もずく、わかめ、アカモクなどに多く含まれています。食物繊維には、主に野菜に含まれる水に溶けない「不溶性食物繊維」と、主に海藻や大麦などに含まれ水に溶ける「水溶性食物繊維」とがありますが、腸内細菌のエサになるのは海藻などに含まれる「水溶性食物繊維」だけなのです!野菜に含まれる「不溶性食物繊維」は、腸内細菌のエサにならないので、腸内環境を改善しません。数ある「水溶性食物繊維」の中でも、海藻に含まれるものは水に溶けるとゲル状になり、最も腸内細菌のエサになりやすいと言われています。
④フロロタンニン:日焼けの予防効果
海藻にはフロロタンニンと呼ばれる、抗酸化作用をもった成分が含まれています。フロロタンニンは海藻だけに含まれるポリフェノール類であり、日焼けの原因の紫外線によるダメージから肌を守る働きがあるとされています。含有量は海藻により差があり、特にツルアラメと呼ばれる海藻に多く含まれることが分かっています。日常生活ではあまり見かけない海藻ですが、サプリメント等で補うのも効果的です。
教えてくれたのは…吉積 一真(よしずみ かずま)さん
海藻科学研究所 次長。兵庫県伊丹市出身。1998年 徳島大学大学院栄養学研究科 博士前期課程修了(栄養学修士)。同年 株式会社ファンケル入社 食品科学研究所(現 総合研究所)配属。2008年 徳島大学大学院栄養生命科学教育部人間栄養科学専攻 博士課程修了(博士:栄養学)。2015年より現職。2004年 新規素材探索研究会奨励賞 受賞。専門は食品機能学。日本海藻協会 理事、日本食育学術会議 理事。現在、海藻を用いた新しい商品の企画・開発と海藻の臨床栄養管理に対する応用研究、海藻食育科学ワークショップの実践などに従事している。
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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