知ってる?ソーセージとウインナーの違い|管理栄養士が教える〈意外な定義〉
お弁当のおかずやポトフの具材、おつまみにもぴったりな「ソーセージ」や「ウインナー」。普段、何気なく使っている言葉ですが改めて考えてみると「ソーセージ」と「ウインナー」は何が違うのでしょうか。意外と知らないソーセージとウインナーのことをご紹介します。
意外と知らないソーセージの定義
「ソーセージ」とは「塩漬けにした豚肉などのひき肉を調味料・香辛料などで味付けし、腸詰にして乾燥や燻製させたもの」を指します。どういったものを「ソーセージ」と呼ぶのかは、実はJAS規格(日本農林規格)にてきちんと定められているのです。
JAS規格の定義によると、腸詰にするものは豚肉などのお肉だけでなく、臓器類を詰めたものも「ソーセージ」といいます。
野菜やチーズなどが加えられていたとしても、重量の50%をお肉や臓器が占めている場合は「ソーセージ」に分類されます。また「ソーセージ」の定義には長さや太さが定められていません。ソーセージの定義は意外と広いですよね。
ウインナーはソーセージの一種
「ソーセージ」とは別のものとして「ウインナー」が定義づけられているのかな、と思いがちですが、実はウインナーはソーセージの一種です。「ソーセージ」という食品の中に、ウインナーが分類されています。
ウインナーは「ウインナーソーセージ」とも呼ばれているので「なるほど!」と思えますね。
JAS規格によると、ウインナーとはまず「ソーセージ」の定義に該当し、かつ「羊の腸を使ったもの、もしくは太さが20mm未満のもの」と定められています。
「ソーセージ」には太さや腸の種類についての定義はありませんが、ウインナーは定義されているということなのです。
ほかにもいろいろ!ソーセージの種類
ソーセージの中に「ウインナーソーセージ」が分類されているように、ほかにもさまざまなソーセージがあります。
フランクフルトソーセージ
フランクフルトには「豚の腸を使用したもの、または、太さが20mm以上36mm未満のもの」といった定義があります。
お祭りなどで串に刺して販売されている「フランクフルト」は確かに太さがありますよね。
ボロニアソーセージ
ボロニアソーセージはフランクフルトよりもさらに太く「牛の腸を使用したもの、または、太さが36mm以上のもの」と定義されています。
サイズが大きいのでほかのソーセージのように1本丸ごとではなく、カットして食べられています。
ドライソーセージ
ドライソーセージは水分量が少なく、保存性の高いソーセージです。サラミもドライソーセージの一種、と知るとピンとくるでしょうか。確かに他のソーセージよりも日持ちしたり、常温で販売されたりしていますよね。
何気なく使っている「ソーセージ」や「ウインナー」という言葉ですが、ウインナーがソーセージの一種ということに「びっくり」や「なるほど」といった気持ちになりますね。「ソーセージ」にはご紹介した以外にもさまざまな種類がありますので、お店で見比べて見てみるのも楽しいですよ。
参照:一般社団法人 食肉科学技術研究所 |ソーセージの日本農林規格
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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