骨盤のゆがみを整えながら血流もアップ!ローラーを使った「骨盤底ほぐし」エクササイズ
寒い季節になると体の冷えを感じる方も多いと思いますが、手足だけでなく内臓が冷えていると感じることもあるのでは。今回は骨盤を整えることで骨盤の内側にある内臓の血流をアップし、内臓冷えを改善するエクササイズをご紹介します。
内臓が冷える原因と骨盤まわりをほぐすメリット
寒い季節になると体の冷えを感じやすくなるかと思いますが、手足だけではなく内臓(お腹まわり)に冷えを感じる方も多いのではないでしょうか。内臓が冷えると消化力が下がったり手足などの末端の冷えにもつながります。内臓が冷えるのは以下のような原因が考えられます。
● ストレスを多く受けている
● 不規則な生活を続けている
● 体を冷やす食物を多く摂っている
● 運動する習慣がない(筋肉量の不足)
上記の原因を回避することで内臓冷えを解消できますが、骨盤まわりの筋肉を緩め血流をアップすることで内臓を温める効果も期待できます。心臓から下半身につながる血管は心臓から背骨の近くを通りおへそのあたりで二股に分かれ、腸の下をくぐるようにして背骨側から体の前面に出て、股関節を通って脚へとつながります。ちょうど骨盤内で体を後ろから前に横断しており、骨盤内にある内臓の近くを通っているためです。
また、自律神経の乱れでも内臓の冷えは起こると言われていますが、自律神経(副交感神経)は骨盤とのつながりが深く、骨盤まわりの筋肉をほぐすことで自律神経の乱れにも良い効果があります。骨盤まわりをほぐすことで、血流アップ→消化力もアップ→自然と痩せ体質に近づくことができそうです。
ローラーを使った「骨盤底ほぐし」エクササイズ
今回ご紹介するのは、筋膜リリースローラーを使って骨盤の底にある筋肉群・骨盤底筋群をほぐす方法です。筋膜リリースローラーをお持ちでない方は、ストレッチポールや丸めたヨガマット、硬く巻いたバスタオルなどでも代用可能です。ゴツゴツとした筋膜リリースローラーをお使いの方で痛いと感じるようであれば、タオルを巻いて硬さを軽減してみてください。骨盤底筋群は繊細な筋肉なので、痛すぎるアプローチはNG。柔らかく気持ちよい程度に圧をかけてアプローチしてあげましょう。
ほぐしたい箇所ごとにエクササイズをご紹介しますので、スキマ時間などを活用して少しずつほぐしていきましょう!
坐骨のキワ~太ももの裏側ほぐし
<やり方>
1)座ったら右脚の太ももの下にローラーを置く
2)左脚の膝を立てて、両手を体の後ろにつきお尻を床から持ち上げ、体を前後に動かして、右脚の太ももの裏側~お尻をローラーでほぐす
お尻ほぐし
<やり方>
1)右のお尻をローラーに乗せて座り両手を後ろにつく
2)右膝を外に倒し、体を前後させてお尻をローラーで右のお尻をほぐす
坐骨ほぐし
<やり方>
1)体育座りしてから左膝だけ外側に倒す
2)右坐骨の下にローラーを置き、右膝を左右に揺らす
内ももほぐし
<やり方>
1)両脚を右側に流して座り、右脚の内ももの下にローラーを置く
2)右膝を外に押し出すように動かし、内ももをローラーでほぐす
ストレッチ
<やり方>
1)両脚を右側に流して座り、左膝を床について横向きに寝た状態になる
2)右脚を天井方向に持ち上げ、右手で足首や足先を持ち、ほぐしてきた脚の裏~内もも全体をストレッチする
▼ 詳しい動きを動画で見ながら一緒にトライ! ▼
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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