【紅茶】カフェインの摂り過ぎに注意!1日に飲んでも良い目安は?おすすめの組み合わせとあわせて解説

 【紅茶】カフェインの摂り過ぎに注意!1日に飲んでも良い目安は?おすすめの組み合わせとあわせて解説
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広田千尋
広田千尋
2024-02-14

寒い時期に飲みたくなる温かい紅茶。紅茶は体によいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際にどのような効能があるのでしょうか。また組み合わせるとよいものがあれば、知っておきたいですよね。今回は、紅茶の効能とおすすめの組み合わせ、取り入れる際の注意点を管理栄養士が紹介します。

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紅茶に期待される効能

紅茶は茶葉を発酵させて作られるお茶で、香りのよさと独特のうまみがあるのが特長です。健康や美容にうれしい効能があるといわれますが、実際にどのような効能が期待されるのか見てみましょう。

感染症予防

紅茶はインフルエンザや風邪への抗ウイルス作用が期待できる可能性があるとして、注目されているお茶です。これは紅茶に含まれるカテキンやテアフラビンに殺菌・抗菌作用があることが理由として考えられています。紅茶を継続的に飲んだり、うがいに使ったりしたときに、効能が期待できるといわれています。ただし、紅茶だけで感染症予防が完全にできるわけではありません。規則正しい生活やバランスのよい食事を心がけながら、紅茶を取り入れるようにしましょう。

美容をサポート

紅茶には美容をサポートする働きも期待されています。これは紅茶に含まれるカテキン(タンニン)に、抗酸化作用があることが理由です。抗酸化作用により、肌のたるみやシワなどの老化の原因を作る活性酸素を除去する働きが期待できます。冬は乾燥からたるみやシワの原因となりやすいため、内側からもケアができるよう紅茶のような飲み物を取り入れるとよいでしょう。

リラックス作用

紅茶のうまみや甘み成分であるテアニンは、脳をリラックスした状態に導く作用があるとされています。リラックスすると血流がよくなることも知られているため、冷えの解消にも役立ってくれます。豊かな香りも楽しめるため、ホッとひと息つきたいときにぴったりのお茶です。

紅茶と相性のよいおすすめの組み合わせ

紅茶はそのまま飲む以外にも、さらに効能を高めてくれる組み合わせがあるため紹介します。

ポリフェノールを含む「黒糖」

黒糖
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さとうきびの絞り汁をそのまま煮詰めた黒糖(黒砂糖)は、ポリフェノールが豊富です。ポリフェノールには抗酸化作用があるため、美肌づくりや免疫機能の維持に役立ち、紅茶の効能をさらにサポートしてくれます。黒糖も糖分であるためとりすぎには気をつけたいものですが、紅茶に砂糖をよく入れている方は、黒糖に変えてみるのもよいでしょう。

体を温めたいときに「しょうが」

しょうがを入れる
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しょうがに含まれる辛み成分であるショウガオールには、体を温める作用が期待されています。ショウガオールは加熱することで生成されるため、温かい紅茶との組み合わせがぴったりです。

風邪の引きはじめに「はちみつ」

はちみつを入れる
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はちみつ入りの温かい紅茶は、体をぽかぽかと温めてくれ、はちみつに含まれるブドウ糖からエネルギーチャージもできるため、風邪に引きはじめによいでしょう。またはちみつには殺菌作用や抗炎症作用があるとされ、昔から「喉によい」として用いられています。

紅茶は飲みすぎに注意を

紅茶は体によい働きが期待される飲み物ですが、飲みすぎるとカフェインの過剰摂取につながる恐れがあります。紅茶には100mlあたり30mgのカフェインが含まれています。カフェインの基準値は、成人では1日400mg程度までとされている場合が多く、紅茶を1,300ml以上(コップ6~7杯分)飲むと基準値を超えてしまう計算です。カフェインはコーヒーや緑茶などの飲み物にも含まれるため、あわせて飲む場合は特に注意が必要です。紅茶ばかりで水分補給をするのは避け、カフェインを含まない水や麦茶などからも水分補給をするようにしましょう。

寒い時期にうれしいさまざまな効能が期待される紅茶。適度に取り入れながら、健康づくりに役立ててみましょう。

【参考文献】
・食品安全委員会, 食品中のカフェイン
・文部科学省,日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

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AUTHOR

広田千尋

広田千尋

管理栄養士。病院や保健センターなどで幅広い年代の栄養サポートに携わった後、フリーランスとして活動を開始。現在はコラム執筆を中心に、レシピや献立の提案なども行っている。



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