【花粉の季節に大活躍】清涼感のある香りでリラックス「ペパーミントティー」バリエーションと楽しみ方
こんにちは、紅茶コンサルタントの林原真澄です。春が近づきうれしいと言いたいところですが手放しでは喜べないムズッとくる感じ。今月はこの季節に活躍するペパーミントティーを取りあげます。
ハーブティーと紅茶の違い
TEAと呼ばれるものにはカフェインを含むものと含まないものがあります。前者は、紅茶、緑茶、ウーロン茶など学名を「カメリアシネンシス」という“茶の木”の葉から作られるので、カフェインが含まれます。
一方、茶の木とはまったく別の植物であるペパーミントやカモマイルなどのハーブから作られるお茶はノンカフェインです。(注:マテ茶など植物がカメリアシネンシスでなくてもカフェインが含まれるお茶があります。)
ペパーミントティーとは
ハーブのペパーミントで作られるお茶のことで、清涼感のある香りが特徴です。お茶の種類はフレッシュとドライの2種類。家庭菜園でフレッシュなペパーミントを育てている方もいらっしゃるでしょう。その場合は摘んで水洗いしたあと沸騰したお湯を注げばペパーミントティーが出来上がります。また、ドライにはリーフとティーバッグの形状があります。リーフは使う量をかえたり、ほかのハーブとレンドをして使う方におすすめ。手軽さで選ぶならティーバッグが向いています。
すっきりしたい時に飲むお茶
満たされたお腹がメントールの香りですっきりすると、ヨーロッパでペパーミントはレモンバーベナ(ハーブ)と並んで食後に飲むハーブティーとして人気があります。また、鼻どおりが良くなるとして好む方も多く、わたしも花粉症の季節には手放せません。スーッとした刺激が苦手な方は蜂蜜を入れるとまろやかで飲みやすくなります。
バリエーションと楽しみ方
モロッコで日常的に飲まれるお茶に「モロッカンミント」があります。ガンパウダーという中国産の緑茶とペパーミントを合わせたお茶で、緑茶のほのかな苦みとペパーミントの清涼感がよく合いロンドンでは高級ホテルでのアフタヌーンティーでも提供され、砂糖を加えて飲む方を見かけました。日本でも取り扱っているティーブランドがあるので、気になった方はチェックしてみてください。
そもそもイギリスでお茶が飲み始められたころは万病に効くとされていました、ドイツでは今でも体調に合わせて薬がわりにハーブティーを飲むことも多いそうです。不調時に役立つお気に入りの一杯があると便利かもしれません。すっきり軽やかな春が過ごせますように。
Happy Tea Time!
AUTHOR
林原真澄
紅茶コンサルタント /(株)Masumi English Tea NY代表取締役。ロンドンで紅茶の専門家としてキャリアをスタートし、英国紅茶会社のブランドアンバサダーとして世界の5つ星ホテルで紅茶研修やイベントを数多く手がける。その後NYに拠点を移し、セミナーの主宰や執筆活動をへて帰国。16年の海外経験をいかし、東京で紅茶の可能性を広げる活動を行う。現在は、企業向けのティーコンサルティングや研修を中心に、ブランドや飲食店とのコラボレーションを実施。南青山のヴァルカナイズ・アカデミーにて「モダン・ブリティッシュティークラス」を毎月第3金曜日&第4水曜日開講中。★★ハーニーアンドサンズ紅茶セミナー9/26(火)募集中です。
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