【寒い日の鍋レシピ】塩味を強く感じるレモンの力で減塩!高血圧対策にもなる「もやしレモン湯豆腐」
一年を通してスーパーで手に入るレモンですが、実は国産レモンの旬は冬。11月から収穫が始まります。管理栄養士の柴田真希さんが、この冬おすすめするレモンを丸ごと使った“簡単・おいしい・健康”鍋レシピをご紹介します。
高血圧の予防対策にレモンが効果をもたらす可能性
高血圧自然発症ラットを用いて、レモン果汁、レモンフラボノイド類が血圧に及ぼす影響が検証されています。5%に希釈したレモン果汁を90日間投与した結果、コントロール群と比較して、有意な差ではないものの、血圧が低くなる傾向がみられました。また、レモンフラボノイド類を16週間投与した結果、コントロール群と比較して、血圧の上界が抑制されました。これらの結果から、レモン果汁、レモンフラボノイド類が血圧に影響を及ぼす可能性が示唆された、という研究結果(※)があります。
※Suppressive Effect of Components in Lemon Juice on Blood Pressure in A Spontaneously Hypertensive Rats Food Science and Technology International, Tokyo 1998, Vol4, No, 1, P 29-32
レモンでおいしく減塩できる
ほうれん草のおひたしにおいて、お醤油の量を控えて減塩したものと、同量のお醤油にレモンを加えたレモン醤油をかけた時の塩味の感じ方について比較しました。その結果、レモン油をかけた方が塩味をより感じて、おいしく減塩でさることがわかりました。
とはいっても、毎日食べるのはなかなかハードルが高いレモン。今回は、優しい酸味でレモンを食べられる、寒い季節にぴったりの鍋レシピを紹介します。
「もやしレモン湯豆腐」レシピ
材料/2人分
〈スープ〉
だし汁:800cc
薄口醤油:小さじ2
レモン果汁:大さじ2
〈レモンポン酢(作りやすい分量)〉
レモン果汁:大さじ3
醤油:大さじ3
みりん:大さじ1
昆布:3g
レモンポン酢は、冷蔵庫で保管すると1週間程度、日持ちします!
〈具材〉
絹ごし豆腐:1丁
子大豆もやし:1袋
ねぎ:1本(100g)
しいたけ:2枚(40g)
レモン:1個(レモン果汁:大さじ2)
作り方
①〈レモンポン酢〉を作る。小瓶に材料全てを入れる。1日以上置くとより美味しくなる。
②絹ごし豆腐を食べやすい大きさに切る。ねぎをななめ切りに、しいたけに飾り包丁を入れる。レモンを2~3mm厚の輪切りにする。
③鍋に〈スープ〉の材料を入れて中火にかける(レモン果汁の場合は、スープの中に入れる)。
④ ②の具材と子大豆もやしを入れ温まったらお好みで〈レモンポン酢〉をかけていただく。
栄養point
自宅でも登場回数の多い湯豆腐。いつもの湯豆腐にレモンを入れるだけで、おいしい減塩レシピになります! レモンの酸味が、減塩効果につながり、少ない塩分でも美味しく頂けます。さらに、だしや、きのこをたっぷりと入 れることにより旨みが出て、減塩につながります。レモンポン酢を少量かけることで味にメリハリをつけ、少ない塩分でも美味しく感じることができます。子大豆もやしにはカリウムも含まれているので、余剰な塩分を排出してくれる効果も期待できます。
美味しく食べるpoint
・レモン果汁を使う場合は、初めから入れておくと、レモンの風味を全体にいきわたらせることができます!
・2~3mm程度に薄くスライスしたレモンで、子大豆もやしをはさんで召し上がってみてください! 爽やかな酸味と子大豆もやしのシャキシャキ感がたまりません!
・子大豆もやしは、緑豆もやしとは違い、鍋で煮込んでもシャキシャキとした食感が残り、普通の湯豆腐よりも食べ応えがあり、夜食にもおすすめ!
教えてくれたのは…柴田 真希(しばた まき)さん
管理栄養士・株式会社エミッシュ代表取締役。レモンは、クエン酸による消化促進、抗酸化効果、お肌の新陳代謝アップなど、健康や美容に役立つ効果がたくさんある食材です。食事での取り入れ方も、ドリンクからお料理まで、どんなものにも合い、主役から脇役まで万能に使用できます。もっと日常的に食事に取り入れ、健康や美容に役立ててもらいたいです。
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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