【小松菜】生で食べられる?危険?管理栄養士が教える、洗い方のポイントとシャキシャキ小松菜レシピ
小松菜は、アブラナ科の一年生植物で、日本を代表する野菜の一つです。 和名の「小松菜」は、茎や葉が小さく繊細であることに由来しています。 独特の苦味やシャキシャキとした食感があり、炒め物、おひたし、お味噌汁などに広く使われます。また、鍋料理の具材としても人気があります。 そのまま食べるだけでなく、スムージーやジュースの材料としても利用されることもあります。また、新鮮な状態で食べることで、栄養素や食感を最大限に楽しむことができます。 今回は、栄養価や生の小松菜を使ったレシピについてお伝えしていきます。
小松菜の栄養素
栄養面では、小松菜はビタミンCやビタミンK、カルシウム、鉄分などを豊富に含んでいます。特にビタミンKは血液の凝固を助け、カルシウムとの相乗効果で骨の健康をサポートします。また、食物繊維も多く含まれており、腸内環境の改善や便通促進に役立ちます。
<小松菜 生 可食部100gあたりの栄養価(成分抜粋)>八訂食品成分表より
- 食物繊維 1.9g
- カリウム 500mg
- 鉄 2.8mg
- カルシウム 170mg
- マグネシウム 12mg
- ビタミンB1 0.09mg
- ビタミンB2 0.13mg
- ナイアシン当量 1.6mg
- ビタミンB6 0.12mg
- 葉酸 110μg
- パントテン酸 0.32mg
- ビオチン 2.9μg
- ビタミンC 39mg
ところが、加熱により含有率が減少する栄養素もあります。実際に同じ可食部100gあたりで栄養価を比較すると、
- カリウム 500mg→140㎎
- ビタミンB1 0.09mg→0.04mg
- ビタミンB2 0.13mg→0.06mg
- ビタミンB6 0.12mg→0.06mg
- 葉酸 110μg→86μg
- ビタミンC 39mg→21mg
このように加熱することで、特にカリウム、ビタミンB群、ビタミンCの含有率が減ってしまうことがわかります。
生で食べる小松菜、調理のポイント
生の野菜は食品衛生上の注意が必要です。小松菜を生で食べる場合は、よく洗ってから食べるようにしましょう。特に根本の部分は土が残っていることが多いので念入りに洗い流すことがポイントです。
生のシャキシャキ食感が美味しい!小松菜の和え物
生の小松菜のシャキシャキした食感を楽しみながら、焼いた油揚げやしらすも一緒に食べることができて、ごはんのお供やおつまみに最適です。焼き海苔が良いアクセントになります。
【材料 小鉢2皿分】
・小松菜 1株
・油揚げ 1枚
・しらす 大さじ1/2
・焼き海苔 3切 1枚
・だし醤油 大さじ1
【作り方】
1.小松菜を1㎝ぐらいのザク切りにします。
2.油揚げをオーブントースターで180度1分程度温めます。パリッとしてうっすら焦げ目がつく程度が目安です。
3.焼いた油揚げを長さ1cmぐらいに切ります。
4.しらすを軽く湯通しします。
5.1~4の材料をだし醤油で和えて、味をなじませます。焼き海苔をちぎってまぶしたら完成です。
AUTHOR
亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。 2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、 産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。 離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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