秋バテ解消!豚ときのこのとろろ柚子胡椒スープ【管理栄養士が教える心と体を整えるスープ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
涼しくなってきたかと思いきや、いきなり夏に引き戻されるような暑い日もあったりと、まだまだ気温が安定しない今日この頃。
寒暖差により自律神経が乱れ、『だるさ』や『疲れが抜けない』といった秋バテで悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな秋バテと戦うあなたへ、おすすめのスープをご紹介いたします。
疲労回復には「ビタミンB1」
夏に溜め込んだ疲労や、自律神経によるだるさには、疲労物質を分解してくれる「ビタミンB1」。
ビタミンB1は、今回のスープの材料(豚肉、えのき、長芋)にも多く含まれています。
その他にも、卵や大豆、ほうれん草、アボカド、ナッツ類にも豊富に含まれています。
水溶性ビタミンのため、水に溶けやすいので、スープなど汁ごといただくお料理での摂取がおすすめです!
胃腸バテには「食物繊維」
食欲がない、胃がもたれる、といった胃腸が不調のときには「食物繊維」で胃腸を整えましょう。
食物繊維は、まさに今が旬!の根菜やきのこに多く含まれています。
また、今回スープに使用する長芋は、ねばねば成分が胃腸の粘膜保護し、「アミラーゼ」「ジアスターゼ」といった消化酵素が、消化や胃腸の働きを助けてくれます。ただし、加熱により消化酵素が失われてしまうため、今回はスープの上に添えて、生のままいただきます。
細切りにすることで、長芋の旨味と共に、シャキシャキとした食感を楽しむことができますよ。
そんな栄養満点の食材たちを使って、秋バテから食欲の秋へとシフトできるようなスープをご紹介いたします。
柚子胡椒がすべての食材にマッチして、心地よい刺激と共に、より温活効果が期待できます!是非お楽しみください。
秋バテ知らず!「豚ときのこのとろろ柚子胡椒スープ」の作り方
【材料】(2人分)
・豚バラ薄切り肉....60g ※しゃぶしゃぶ用でも◎
・舞茸....30g
・えのき....30g
・長芋....60g
A酒....大さじ1
A醤油....大さじ1
A塩....ひとつまみ
・ゆず胡椒....お好み
・昆布....4cm
・水....400ml
【作り方】
下準備:昆布は水につけて、15分以上置いておく(前日からつけて冷蔵庫に入れておいてもOK)。鍋に昆布を入れた水を弱火にかけ、沸騰前に昆布を取り出す。
1 .豚肉は3cmに切る。舞茸は食べやすい大きさにほぐし、えのきは根本を切って三等分に切る。
長芋の皮はピーラーで剝く。5~6cmの長さに切り、縦に薄切りにして重ねて並べ、端から細く切っていく。
2.昆布だしを入れた鍋にAを入れて火にかけ、沸いたら、豚肉ときのこを入れる。再び沸いて火が通ったら、器に盛る。
3.細切りにした長芋と、柚子胡椒を添えて完成。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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