メーガン妃が手首につけていたことで悪い意味で話題に…ストレス軽減パッチ「NuCalm」とは何か

王室を離脱し、カリフォルニアでヘンリー王子と暮らすメーガン妃。今も何かと話題の的だが、今月初めに外出する姿をパパラッチにキャッチされた。特に注目を集めたのが、手首に貼られた大きなブルーのパッチ。メーガン妃が服の袖口を折り、このパッチがパパラッチに見えるようにしていたことから「お金をもらってPRしているのではないか」と疑う声も多い。ちなみに会社側は「PRではない」とコメントを出している。

新聞「デイリーメール」や「ニューヨークポスト」によるとこれは「NuCalm」と呼ばれるもの。出している同名メーカーは「バイオシグナル・プロセシング・ディスク（生体信号を処理するディスク）」と呼び、ストレスを和らげ睡眠を改善する効果が証明されていると主張している。つまりストレス軽減パッチだ。

当然、気になるのは本当に効き目があるのかということ。メーカーによるとこのパッチは左手首から指三本下の部分に貼る。ここには「内関」と呼ばれる経穴、いわゆるツボがある。東洋医学ではここを刺激すると自律神経が整い、体や心をリラックスさせることができると言われているけれど、このメーカーもその効果を利用。パッチには19世紀に発明家のニコラ・テスラが発明したテスラコイルと呼ばれる電気回路の一種が仕込んであり、ガンマアミノ酪酸（GABA）やL-テアニンなど、体内にある神経伝達物質の周波数を模倣した波動を発するという。その波動でこのツボを刺激することでリラックスできるというのがメーカーの説明。お値段は1枚4ドルで20枚入りか100枚入りで販売されている。

メーカーはアプリも別売り。「神経音響」と呼ばれるソフトウェアを使ったリラクゼーションプログラムが配信され、それをヘッドフォンで聞くと「恐怖に関連するベータ脳波を瞑想に関連するアルファ脳波に変えられる」という。パッチとアプリを組み合わせ「20分使うと2時間分の睡眠に相当する効果が得られる」というからすごい。しかしあくまでもメンタルやエネルギーに効果があるとされているものなので変化が目に見えない。貼ると一部の人は手首に熱やピリピリ感を感じたり、赤みが生じたりするけれど何も出ない人が多いそう。だから本人が「元気になった！」と思わなければ「ただシールを貼っているだけ」ということになりかねない。

それも手伝い、このパッチに対して一部のマスコミや神経や睡眠の専門家は「ニセ科学」だと批判的。特にメーガン妃に対する反発の強いイギリスのマスコミは「20分で2時間の睡眠と同じ効果が得られる仕組みがわからない」という専門家のコメントを大きく報じている。

ちなみにこのパッチ、現在手に入るのはアメリカだけ。イギリスに比べて「ツボ」を使った治療に対して馴染みが深い日本。上陸したら意外にヒットする可能性も。アンチの多いメーガン妃がつけていたことでイメージダウンしないことを祈りたい。

出典：
Is Meghan Markle's anti-stress patch just pseudoscience? Leading expert casts doubt over 'miracle' effects of $4 blue gadget which sends calming signals to brain
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NuCalm denies Meghan Markle’s stress patch was sponcon amid claims she’s rebuilding wellness brand