【ブルーベリー】ひと手間かけるだけで半年持つ?!栄養吸収率もアップする保存法を管理栄養士が解説
ブルーベリーはすぐに食べられる手軽な果物。食物繊維など、不足しがちな栄養素も補うことができます。しかし生のブルーベリーは日持ちがせず傷みやすいという特徴も…。今回は、ブルーベリーに多く含まれる栄養素やおすすめの保存方法について解説します。
生ブルーベリーの栄養価
特に多く含まれるのが、整腸作用や生活習慣病予防に役立つ食物繊維。100gあたり3.3gも含まれ、生の果物の中では上位に入ります。また、注目したいのはアントシアニンという紫色の色素です。ポリフェノールの一種で強い抗酸化力をもっており、眼精疲労や視力低下の予防、老化防止にも効果があります。
冷凍すると栄養価はどうなる?
冷凍しても栄養価はほとんど変わりません。冷凍することによって皮の部分の細胞が壊れ、食物繊維が吸収されやすくなります。また同時に、アントシアニンが吸収しやすくなることも分かっています。冷凍された状態で売っているものは、鮮度が高いまま急速冷凍されているので、栄養価がより高く維持されています。
生のブルーベリーを冷凍する方法
冷蔵庫にそのまま保管していても鮮度と栄養価は落ちていきます。すぐに食べきることが難しい場合は、購入後すぐ冷凍保存し、栄養価を損なわないようにしましょう。
①ブルーベリーを優しくさっと洗う。皮が破れているなど傷んでいるものは除く。
②キッチンペーパーなどで水気をとる。しっかり水分を取っておくことがポイント。
③密閉できる保存袋に入れ空気を抜く。実が重ならないように平らにし、冷凍庫に入れて保管する。
冷凍で6ヵ月保存可能です。冷凍後は、そのまま食べることをはじめ、ヨーグルトなどにトッピングしたり、他の食品と一緒にミキサーにかけてジュースとしても楽しむことができます。
朝ごはんやおやつにも使える冷凍ブルーベリー。少しトッピングするだけで栄養価を上げることができます。生のブルーベリーを購入した時にはぜひお試しください。
【参照】
おいしさの秘密を探る! 冷凍食品豆知識と製造工場レポート:農林水産省
夏の食材で「涼」を感じよう<フルーツ編>:農林水産省
ブルーベリーを冷凍すると抗酸化物質の入手可能性が向上します-サイエンスデイリー
ライター/おがわ ゆり
フリーランス管理栄養士。保育園栄養士、小学校栄養教諭、専門学校で栄養学の講師を経験。出産を機に退職し、家族の食事を考える中で「食を楽しむ笑顔をもっと増やしたい、そのためにも食事づくりを楽にするサポートがしたい」という思いが芽生え、フリーランスの道へ。現在は母親向けの時短簡単レシピの発信、栄養や健康に関する記事執筆や講師業、DNAダイエットプランナーとしてダイエットサポートをしている。Instagram:@yuri_eiyou_health
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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