【トマトとミニトマト】栄養素が約2倍の差!どっちを食べるべき?効果的な食べ方を管理栄養士が解説
トマトとミニトマト。大きさが違うだけだと思っていませんか?同じトマトですが、実は栄養素の量に差があります!今回はトマトとミニトマトの栄養素の違いや効果的な食べ方について注目してみましょう。
トマトとミニトマトの栄養素
それぞれの栄養素を100gあたりで比較してみました。
トマト | ミニトマト | |
エネルギー(Kcal) | 20 | 30 |
カリウム(㎎) | 210 | 290 |
カルシウム(㎎) | 7 | 12 |
β-カロテン(㎍) | 540 | 960 |
ビタミンC(㎎) | 15 | 32 |
※カリウム:体内の浸透圧や水分を保持する。ナトリウムを排泄する働きもあり、塩分の過剰摂取を調整するために必須となる。
※β-カロテン:抗酸化作用があり、老化防止やがん予防に効果的。体内でビタミンAに変換される。
※ビタミンC:皮膚や軟骨などをつくるコラーゲンをつくるのに必須となる。
ミニトマトの方が水分が少ないため、栄養素が凝縮されています。特にβ-カロテンやビタミンCはそれぞれ約2倍、ミニトマトの方が多く含まれます。また、トマトの皮の赤い色素であるリコピンも、ミニトマトの方が多く含まれています。リコピンは特に抗酸化力が強く、血流改善や肥満防止、美肌効果があります。
効率よく栄養素をとりたい時にはミニトマトを上手く活用していきたいですね!
効果的な食べ方
栄養素を無駄なくとる方法を3つ紹介します。
生で食べる
カリウムやビタミンCは水に溶けやすい性質があります。生で食べることで、むだなく栄養素をとることができます。加熱する場合も、短時間にする又はスープなど汁ごと食べられる料理にすることがおすすめです。
刻んで皮ごと食べる
トマトの皮にはリコピンやβ-カロテンが多く含まれます。しかし、そのまま食べると消化しにくいという特徴も…。刻むことで消化しやすくなり、栄養素も吸収されやすくなります。
油と一緒に食べる
リコピンやβ-カロテンは油と一緒に摂ることで吸収率が上がります。油を使ったドレッシングや脂質を含む食品(肉や魚、卵や乳製品など)と合わせることもおすすめです。炒めるときには、最後に加えてさっと仕上げましょう。
体に嬉しい効果のあるトマトやミニトマトですが、食べ過ぎると体を冷やしすぎたり、下痢などの体調不良になったりします。緑黄色野菜の1日目安量は120g程度であり、大玉トマトなら1/2個、中玉トマトなら2個、ミニトマトなら10個程度にあたります。他の食品とも組み合わせて適量を楽しみましょう!
【参照】
トマトまるごと まるわかり!:農林水産省
ビタミンについて|国立研究開発法人
カリウムの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット
カロテノイド | e-ヘルスネット(厚生労働省)
リコピン | 成分情報 | わかさの秘密
八訂準拠 ビジュアル食品成分表(大修館書店)
ライター/おがわ ゆり
フリーランス管理栄養士。保育園栄養士、小学校栄養教諭、専門学校で栄養学の講師を経験。出産を機に退職し、家族の食事を考える中で「食を楽しむ笑顔をもっと増やしたい、そのためにも食事づくりを楽にするサポートがしたい」という思いが芽生え、フリーランスの道へ。現在は母親向けの時短簡単レシピの発信、栄養や健康に関する記事執筆や講師業、DNAダイエットプランナーとしてダイエットサポートをしている。Instagram:@yuri_eiyou_health@yuri_eiyou_health
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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