ヨガビギナーが知っておきたいこと|柔軟性やポーズの完成度より大切なこととは
ヨガビギナーの多くが「ヨガのポーズって、柔軟性が高くないとできないよね」と信じていると思います。ただ実際は、柔軟性を鍛えたり、完璧なポーズをとることがいいのではなく、そのポーズにいたるまでのプロセスや心構えの中に、大きな学びが潜んでいるのです。あなたはもう、体感していますか?
完璧を求めすぎない
例えば手のひらを空に向けて、体の前に両腕を伸ばして見てください。腕がまっすぐ伸びる人もいれば、肘同士がくっつきそうに見える人もいるでしょう。過伸展と呼ばれる、関節が180度を超えて伸びるひとは、まっすぐ腕を伸ばしても、肘あたりがボコっと出ているように見えるかもしれません。何にしても、腕の長さから骨格、肌の色まで、誰一人として同じことはありません。顔もそうだし、身長体重といった全体の見た目もそう。それなのに、同じ完璧なポーズを求められること自体、難しいことなのは明らかではないでしょうか。それでもなお、同じポーズを目指そうとすることからのヨガの学びは、みんなそれぞれ違うから、できない人もいるし(もちろんすごく得意な人もいるし)できるようになるのにかかる時間も人によって違う…ということを身をもって学ぶこと。個々の違いを身をもって体感し、自分の特徴を受け入れることなのです。
完成させることより、効果を意識しよう
それぞれのポーズには、ストレッチが入る部分や鍛えられる筋肉、刺激を加えたい部位など、得たい効果が違い、そのアプローチ方法もさまざま。もちろん、なぜそのポーズが必要なのかという理由や、今日のレッスンで得たい効果(ゴール)も、違うでしょう。ヨガレッスンの中で意識したいのは、完璧なポーズに近づくことよりも、その目的を意識して、それにアプローチできているかを体に問いかけること。そして呼吸を感じることなのです。
比べるのは人ではなく自分
例えば肩こりヨガのレッスンなら、レッスンのビフォーとアフターの違いを感じることや、右肩と左肩の状態や可動域(動く範囲)の違いを感じ認識することが大切かもしれません。肩こりの原因を見つけ出せるくらい、体を感じるセンサーが敏感になれるとなおよし。人と比べるのではなく、レッスン前とレッスン後の自分の状態の違いや、数ヶ月前と今の自分の変化に目を向けて。先に言った通り、人とは何もかもが違うわけですから、比べることに何の意味もないのです。
本質を感じるチカラ
ヨガの学びを深めるほどに、完璧なポーズができるようになることだけを求めることや、人と比べて優越感、または劣等感を感じることは、本当にヨガを深めることではない、と思えてくるはず。何よりもその気づきこそが、ヨガの本質を感じていく第一歩かもしれません。
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