不調の原因は食べ合わせにある?毎日食べているなら見直したい、健康を左右する食べ合わせ

 不調の原因は食べ合わせにある?毎日食べているなら見直したい、健康を左右する食べ合わせ
Unsplash
永田舞美
永田舞美
2023-08-07

バナナヨーグルトを毎日食べている人はいますか?フルーツヨーグルトやスムージーなど、一見ヘルシーで健康のために食べている人も多い食事かと思いますが、もし今何か不調を感じていたら、実はそれらが不調を引き起こす原因の一つかもしれません。アーユルヴェーダでは、どんなに栄養価の高い食材であったとしても、組み合わせ次第では”毒素”となってしまう「食べ合わせの悪い」ものがあり、最終的に不調をもたらすと言われています。今回は、アーユルヴェーダの観点から、気をつけたい食べ合わせについてお話ししていきます。

広告

食べ合わせ次第で毒素にも栄養にもなる?

食事

食材にはそれぞれ性質があり、その性質に合わせて組み合わせることで、消化しやすく、栄養素を吸収しやすくなると考えられています。
一方で、食材の組み合わせが悪いと、消化不良を起こし、消化しきれなかったものが「未消化物」として体内に蓄積されていきます。それが腸内で腐敗や発酵することで、お腹にガスが溜まり、ゲップやオナラ、口臭や体臭などの症状が現れ、最終的にアレルギー反応や炎症を起こしてしまうなど、あらゆる不調を引き起こしてしまうのです。

時々であれば大きな問題ではないかもしれませんが、頻度が高かったり、習慣になっている場合、蓄積された未消化物が体内の経路をつまらせ、本来持つ身体のさまざまな機能を低下させていき、ついには病気を引き起こすと言われているのです。健康のために、身体にいいものを摂り入れることは大切ですが、どんなにいいものであったとしても、まず消化し吸収できなければ、毒素となってしまうだけなのです。

アーユルヴェーダ的「毒素を生み出すNGな食べ合わせ」とは?

食べたものをきちんと消化し吸収する力のことを「消化力」と言います。アーユルヴェーダでは、この消化力の乱れが万病の元と考えられているほど、消化力を今以上に落とさないことが大切です。食べ合わせが悪いものを摂り続けていると、消化力がどんどん弱くなり、消化不良を引き起こしてしまいます。ここからは、消化不良とならないための食事法として、避けたい食べ合わせについて、ご紹介していきます。

牛乳×○○

牛乳

アーユルヴェーダでまず言われているのが、牛乳との組み合わせです。牛乳は活力を高める食材として、アーユルヴェーダでは大切に扱われているのですが、タンパク質や酸など他の食材と組み合わせることにより、消化に負担がかかり、毒素を生み出し、あらゆる不調の原因を作ると言われています。クリームシチューやグラタンなどは、実は気をつけたい食事なのです。

「牛乳×酸味、塩味」

「牛乳×肉・魚」

「牛乳×卵」

「牛乳×フルーツ・野菜」

フルーツ×乳製品

フルーツ

フルーツヨーグルトや、スムージーを食べている人は多いのではないでしょうか。ヘルシーに思える食事ですが、実は酸味の強いフルーツと乳製品の組み合わせは、胃腸の中で乳製品が凝固し、未消化物として毒素を生み出してしまうのです。酸味の強いものとの組み合わせに注意が必要なので、トマトなどの酸味があるものも気をつけましょう。
また、フルーツは消化の速度が早く、消化の最中に体内で腐敗し、毒素を生み出す原因となるため、乳製品に限らず、単独で摂りたいものです。 

卵×〇〇

卵

これらもよくある食事ではないでしょうか。異なるタンパク質同士や、消化の速度が異なる組み合わせは、既にお話しした通り、消化に負担がかかります。

「卵×肉・魚」

「卵×乳製品」

「卵×バナナ」

食後にスッキリしない感覚があったり、いま何か不調を感じていることがあったら、食べ合わせが一つの原因かもしれません。毎日摂り入れている食事が、実は毒素を生み出していた、となるともったいないですよね。

アーユルヴェーダは食事を制限するものではない!

食べ合わせを知ると、なんだか食事を制限されてしまい、「〇〇はアーユルヴェーダ的にダメ」と思ってしまう人のお話をよく聞きます。アーユルヴェーダは決して食事を制限するものではなく、食べたいものを上手に食べれるように道標があるのです。

消化力も個人差があるので、体の感じ方は人それぞれですが、事前に重たい食事が分かっている場合には、消化をサポートするものを摂り入れてみましょう。


ご紹介した食べ合わせの悪い食事は、なるべく避けたいものではありますが、頻度が少なかったり、消化力の高い人であれば、毒素を生み出すことが少ない、もしくはゼロということもあります。食べ合わせを意識しすぎてストレスを抱えてしまっては、さらに消化力も落ちていきますので、これらの食事をするときは、「美味しかった〜!」と満足感と感謝の気持ちを込めて食べてくださいね。

広告

AUTHOR

永田舞美

永田舞美

ヨガ・アーユルヴェーダ講師 金融営業職に没頭する中で、ヨガとアーユルヴェーダに出会う。10代から悩みが絶えず、自律神経の不調だらけの自分が好きになれずにいた時期が長かった。自分の本質を知り、身体と心の心地よさに 意識を向けて日々生活するようになってから、本来の自分でイキイキと過ごせていることを実感。 この経験から、現代の生活に生きるヨガとアーユルヴェーダを伝え、「本来の自分を取り戻し、心地よく過ごす」ことをテーマに2021年10月に独立。1年間で約200名にアーユルヴェーダを指導。ヨガフェスタ2021への出演や、ヨガモデルとしての実績もある。 ヨガ&アーユルヴェーダ朝活コミュニティの運営、アーユルヴェーダ講座、ライフスタイルカウンセリングの他、全国各地でリトリートイベントを企画主催。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

食事
牛乳
フルーツ
卵
不調の原因は食べ合わせにある?毎日食べているなら見直したい、健康を左右する食べ合わせ