【骨盤の位置を整えて肩こり&腰痛対策】股関節まわりとお尻をほぐす「トカゲのポーズ」
肩こりや腰痛は骨盤の向きのずれや姿勢の崩れが原因になっていることもあります。股関節のまわりやお尻など骨盤のまわりにある筋肉の硬さを解消することで、骨盤の位置を本来あるべき状態に少しずつ近づけることができます。今回ご紹介する「トカゲのポーズ」でじっくりと股関節やお尻をストレッチしてみましょう。
骨盤の向き、整っている?
骨盤は上半身と下半身をつなぐ大切な部分です。骨盤まわりの筋肉が硬くなると本来あるべき状態から左右や前後に傾いてしまい、猫背や反り腰など姿勢の崩れが起こります。姿勢が崩れると頭の重さをうまく背骨で支えることができず、首、肩、腰などに負担がかかります。
カバンをいつも同じ側の肩にかけたり、椅子に座って脚を組む時にいつも同じ脚が上になるなど、日常生活のクセも骨盤の向きに影響するため、こうしたクセに心当たりがある人は、骨盤の状態を意識した方がよいでしょう。
また、骨盤のまわりには股関節の動きに関わる筋肉があるため、股関節を動かして硬さを和らげていくことで骨盤の位置を整え、姿勢の崩れを改善することが期待されます。長い時間同じ姿勢でいたり運動不足が続くとすぐに硬くなってしまうお尻ですが、股関節と同じように硬くなりやすいお尻を伸ばすことも骨盤の安定には欠かせません。
姿勢の悪さや股関節まわりの硬さを自覚している人は多いかもしれませんが、これらは肩こりや腰痛の大きな原因となっています。肩こり腰痛対策のためにも骨盤の位置を整えて安定させることは大切です。
今回は骨盤・股関節まわりの筋肉やお尻をしっかり伸ばすことができるエクササイズとして「トカゲのポーズ」をご紹介します。じっくりとストレッチして、骨盤の位置を安定させていきましょう。
骨盤・股関節まわりの筋肉やお尻をしっかり伸ばす「トカゲのポーズ」
<やり方>
1)足を腰幅よりも広く開いてつま先を外側に向けて立つ
2)膝を深く曲げてお尻を下げていき、両手を床につける。お尻を少し後ろにつき出すようにし、お尻の伸びを意識して2〜3呼吸キープ
3)右脚を後ろに引いて膝を下ろし、左脚は左腕の外側に(左腕を使って左膝の内側を押しても良い)
4)左右の手に均等に体重をかけるようにして、左の股関節の開きとお尻の伸びを感じながら呼吸を繰り返して体勢をキープ。後ろの膝をついて負担を感じるときは、膝下にタオルなどを当てる
5)終わったら左脚を後ろに引いて四つ這いに。ゆっくりと立ち上がって1)に戻るか、そのまま右足を右手の外側に踏み出して同様に行う
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く