梅雨時期こそ乾物が便利!管理栄養士が教える「切り干し大根」の正しい戻し方と保存方法
梅雨の時期、買い物に行くのは大変ですよね。そんな時に常備しておくと便利なのが乾物です。保存が効き、使いたい分だけ使えるので、とても優秀な食材です。 特に切り干し大根は、生の大根と比べてカルシウムは約20倍、鉄や食物繊維は約15倍と栄養価も抜群!そんないいことづくめの切り干し大根の正しい戻し方と保存方法をご紹介します。
意外と知らない 切り干し大根の正しい戻し方
切り干し大根とは、大根を細切りにして天日で干して乾燥させたものをいいます。大根の水分が蒸発することで甘味や旨味が増し、独特のシャキシャキとした食感が味わえます。ただし戻し方を間違うと、雑味が混ざってしまったり、食感が悪くなってしまうことも。ぜひおいしい戻し方をマスターしてください。
<材料(2人分)>
切り干し大根(乾) 30g
水 適量
<手順>
①ボウルに切り干し大根と水を入れる。もみ洗いをして、切り干し大根の汚れを落とす。※しっかり洗うことで独特の香りや雑味を軽減させます。
②切り干し大根の水けをしっかり絞る。
③ボウルに切り干し大根とたっぷりの水を入れて、10〜15分ほど浸して戻す。※戻し時間が長すぎると歯ごたえがなくなってしまうので注意。煮物や汁物に使う時は戻さなくてもOK。
戻し汁にはカリウムなどの栄養素が溶け出しているので、料理に活用すると余すことなく栄養を摂ることができますよ。
切り干し大根の正しい保存方法
切り干し大根は乾物だから常温保存できると思っていませんか?店頭では常温で置かれていますが、気温が高くなると、変色したり、カビが生える可能性も。購入したら、未開封でも冷蔵保存をするのがおすすめです。開封後は、包装ごと密封袋に入れて冷蔵保存をしましょう。6ヶ月から1年程度持ちますよ。
また水で戻した状態の切り干し大根を冷凍保存をすることもできます。水けをしっかりきって、使いやすい量に分けて一つづつラップで包みます。それをジップ付きの保存袋に入れて冷凍庫へ。凍ったまま使えるので、煮物やスープ、味噌汁などに入れるとカルシウムや食物繊維、鉄が補給できておすすめですよ。
<参考元>
『もっとおいしく、ながーく安心 食品の保存テク』徳江千代子監修(朝日新聞出版)
『ひと目でわかる!食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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