【更年期障害の吐き気】突然の吐き気、気持ちの悪さを和らげるとっておきの方法

 【更年期障害の吐き気】突然の吐き気、気持ちの悪さを和らげるとっておきの方法
永田京子
永田京子
2023-06-13

突然起こる吐き気、続く胃のムカつき、つわりを思い出させるような吐き気など、不快な症状に悩む更年期の女性は少なくありません。同時に、頭痛やめまいなどを伴うこともあります。こうした吐き気はなぜ起こるのでしょうか。自分でできる日常生活での対処法や、吐き気を和らげるツボについてお伝えします。

広告

更年期の吐き気の原因は自律神経の乱れなど3つある

先日このような相談を受けました。

「食べ過ぎたり、脂っこいものを食べたわけでもないのに、胃のむかつきや吐き気があります。30代のころは少々食べ過ぎても胃がむかついたりすることがなかったのに…。つわりのあった妊娠中のようです。何か対処法はないのでしょうか」(46歳・女性)

実は、更年期の症状としてよく起こるのが、吐き気、胃のむかつき、食欲不振などの消化器の不調です。なぜそのような症状が現れるのでしょうか。原因は大きく分けて3つあります。

原因1:女性ホルモンの急激な低下による自律神経の乱れ

更年期とは、閉経の前5年、後5年のあわせて10年を指します。閉経する年齢には個人差がありますが、日本人女性の平均閉経年齢は50歳。更年期は45歳から55歳ごろになります。

更年期に起こるのが、女性ホルモンの急低下です。さらにこの女性ホルモンの急低下によって起こるのが、自律神経の乱れ。女性ホルモン分泌に関する脳の機能に乱れが生じることで、起こってきます。自律神経の役目は、体温から血圧、心拍、消化など、生命活動の根幹を一手にコントロールすることです。その自律神経が乱れると体にさまざまな症状が現れてきます。そのうちの消化に関する不調が、吐き気や胃のむかつき、食欲不振などです。

原因2:他の不調から引き起こされる

頭痛、肩こり、めまいなど、更年期に多い症状に伴って吐き気が起こることもあります。

肩こりが原因で頭が締め付けられるように痛む緊張型頭痛が起こり、吐き気につながることもあります。“ホルモン頭痛”とも呼ばれる女性に多い偏頭痛(脈拍にあわせてズキズキと痛む頭痛)は、吐き気を伴うことが少なくありません。また、めまいも吐き気を伴うことが多い症状です。

実際に、頭痛、めまい、吐き気の症状を感じている女性は、40代で約46%にものぼることがわかっています。*1

*1  厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022 年7月 26 日)

原因3:ストレス

吐き気はストレスが関係するともされています。

更年期は、子どもの思春期、受験、さらには家族からの巣立ちと重なる時期でもあります。また、同時に親の介護が始まったり、仕事では責任あるポジションを任される時期とも重なります。地域の活動やボランティアと家庭を両立している人もいるでしょう。そうしたなかで抱えるストレスが、更年期の体の変化に伴う吐き気を引き起こすこともあります。

広告

AUTHOR

永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

画像
画像
画像
【更年期障害の吐き気】突然の吐き気、気持ちの悪さを和らげるとっておきの方法