「春雨なら太りにくい」って、それ本当?春雨の意外な落とし穴と太りにくい食べ方|管理栄養士が解説

 「春雨なら太りにくい」って、それ本当?春雨の意外な落とし穴と太りにくい食べ方|管理栄養士が解説
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つるつるっと食べられて「低カロリー」なイメージのある春雨。体重が気になったとき、食事や間食に春雨を食べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし「春雨なら太りにくい」と考えている方は注意が必要です。春雨の意外な落とし穴について解説します。

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春雨は意外と太りやすいって本当?

春雨を食べると太りやすい?春雨の意外な落とし穴とは
illustration by なつめももこ

春雨のカロリーは、1食あたり20gとすると約70kcalです。それに対してごはんはお茶碗1杯(150g)あたり約230kcal。数値上では、決して「太りやすい食べ物」ではありません。

しかし、春雨には「太りやすい食べ物になってしまう原因」があります。詳しく見ていきましょう。

春雨の原材料はじゃがいもでんぷん

実は「普通春雨」と呼ばれている春雨は、じゃがいもでんぷんやさつまいもでんぷんからつくられています。白く透けた見た目からは想像がつきませんが、春雨はいも類からつくられた食品なのです。

炭水化物が多く、エネルギー源になるいも類は主食に近い食べ物ですよね。じゃがいもやさつまいもからつくられた春雨も、当然糖質を含んでいます。そのため、春雨の食べすぎにより糖質を多くとってしまう原因となります。

「ごはん」よりも低カロリーなため「春雨は低カロリー」といったイメージがありますが、あくまで「主食と考えると低カロリー」であることを意識しておきましょう。

つるつるっと噛まずにたくさん食べてしまうことも

春雨はつるつるとした食感を楽しめる食べ物です。そのため、あまり噛まずにつるつるっと飲み込んでしまう方もいるでしょう。

噛まずに飲み込むと満腹感を得にくくなります。すると「まだ食べたい」「足りなかった」と春雨の量を増やしたり、別の食品を追加して食べたりするきっかけになってしまいますよね。

糖質をおさえた食事をしようとして春雨を選んでも、結果的に満腹感が得られず食事量を増やしてしまうと本末転倒です。

【ダイエット中】春雨を上手に食べるには

春雨を食べると太りやすい?春雨の意外な落とし穴とは
photo by Adobe Stock

春雨を食べるときのポイントを3つ紹介します。

春雨だけでお腹をふくらませない

春雨を食べるときは、春雨だけでお腹をふくらませるのではなく、野菜や肉類を加えて食べるようにしましょう。春雨だけで1食を終わらせようとすると、食べる春雨の量が増えたり栄養バランスが偏ったりしてしまいます。

春雨スープにたっぷりの野菜を入れたり、肉類を加えたりすることで春雨の食べ過ぎを防ぎ、栄養バランスも良くなりますよ。

しっかり噛んで、満足感を

春雨はつるつるとしているので、噛まずに飲み込みやすい食べ物です。急いでいるときなどはついあまり噛まずに飲み込んでしまうかもしれませんが、しっかりと噛んで食べるようにしましょう。噛むことにより満腹感を得られるので、結果的に食べ過ぎ防止につながります。

主食の量を調整する

「春雨スープにおにぎり」といった食事をしている方は、気づかないうちに糖質をたくさんとっているかもしれません。春雨を食べるときは、主食の量を減らしてバランスを取るようにしましょう。

春雨はごはんに比べて低カロリーですが、元々はいも類からつくられています。そのため春雨そのものを食べすぎてしまったり、春雨にごはんを追加して食べたりしていると太りやすくなってしまう可能性があります。食べ過ぎを防ぐために春雨を使う料理に野菜やお肉を加えて、ごはん(主食)の量を調整してみてくださいね。

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AUTHOR

なつめももこ 管理栄養士

なつめももこ

管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。



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