【お悩み相談】「私、臭いかも…体臭を消すにはどうすれば?」#毒出し保健室

 【お悩み相談】「私、臭いかも…体臭を消すにはどうすれば?」#毒出し保健室
Photo by TicTacさん on Photo AC

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回「毒出し保健室」に来てくれたのは、体臭にお悩みを抱えているNさん(30歳)。これからの季節を爽やかに乗り切るためのヒントをお伝えします。

【今回のお悩み】「体臭が臭い!」

桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みですか?

Nさん: 恥ずかしいんですが…自分のニオイが気になるんです。自分のニオイが気になるって、周りからはもっとニオイがきついと思われているんじゃないかなと思っていて…。実は最近、お付き合いをはじめた人がいるんですが、これからどんどん暑くなる季節に一緒にいることで臭いと思われるんじゃないかと不安です。

桑子: 昔から体臭が気になりましたか?それとも最近ですか?

Nさん: 最近気になるようになりました。前はそんなことなかったんですが…

桑子: 気になるようになったきっかけは何かありましたか?

Nさん: 運動後にモワっとした熱を感じて、私臭うかも…と思ったんです。

桑子: 臭い以外に何か気になることはありますか?疲れやすいとか、便秘気味だとか。

Nさん: 疲れが残りやすいですね。寝起きが悪いですし。便通もあんまりよくないです。

桑子: ストレスが溜まっていると感じることはありますか?

Nさん: ストレスは溜めやすい方です。円形脱毛症になったこともあります。

桑子: いつものお食事内容について教えて下さい。

Nさん: 一人暮らしなので、あんまり大したものは食べていないです。朝はコーヒーで済ませます。お昼は、会社におにぎりとか持っていっています。おやつも食べます。パートさんから、菓子パンとかチョコレートとかの差し入れが入ったりするんですよね…。夜は、食べたり食べなかったり。食べても簡単なもので済ませます。

桑子: 喫煙はしますか?

Nさん: しません。けれど、お酒は結構飲みます。

アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス

体臭の原因

ご相談、ありがとうございます!気温の上昇とともに汗を掻きやすくなるため、自分の体臭が気になるという方は少なくないのではないかと思います。

実は体臭には様々な種類があると言われています。わかりやすいもので言うと、汗臭、加齢臭、口臭、頭臭、足臭、腋臭、便臭、おなら臭など。
また、ツンっとする臭い、ムワッとする臭い、アンモニア(おしっこのような)の臭い、腐敗したような臭いと、臭いの種類もそれぞれ異なります。

アーユルヴェーダ的には、体臭は体の中に溜まった”毒”(専門用語では「アーマ」と呼びます)が原因と言われています。

食べ物がきちんと消化され体の外にスムーズに排泄されると毒は溜まりにくいのですが、ストレスや不摂生により消化力が落ちると、体の中には簡単に毒が溜まってしまいます。この毒が体内でガスを作ったり、毒性物質になり悪臭を発すると考えられています。

体臭ケアのヒント

体臭を予防、軽減するために大切なのは、体の中に毒をためないことが重要になってきます。

□消化力を高める食事

  • 適度な油分と水分を含んだお食事を心がける(お粥など◎)
  • お腹が空いてから食べる、食べる量は腹八分目
  • 消化に負担にかかるものはランチの時がベスト
  • 消化力が落ちている時(便通が悪い時など)は揚げ物や肉、生魚など消化に重い食材は控える
  • アルコールは飲み過ぎない

□腸内環境を整える

  • 適度な運動
  • こまめな水分補給
  • 良質な油分を摂取(ギーはおすすめ!)
  • 舌苔を除去する(アーユルヴェーダでは舌苔は体の中の毒素とされており、除去することで消化力が上がると言われています)

□ストレス解消(毒素はこころにも溜まると言われています)

  • ヨガや瞑想
  • セルフケアの時間を作る

その他にも、以下のようなことが体臭対策として有効です。

  • 夏場は1日2回、定期的に入浴し、衛生状態を保つ
  • 汗を皮膚の上に溜めないようにする
  • 通気性の良い服を着る
  • コットン素材の服を着る
  • 下着はゆったりとしたものを着用する
  • 脇の下や鼠径部を清潔に保ち、必要であれば毛は剃るようにする(毛が生えていると汗の成分が残りやすく、雑菌が増えて臭いを強める可能性がある)
  • 玉ねぎ、にんにく、ブロッコリー、キャベツなど、硫黄を多く含む食品は控える
  • コーヒーは避ける
  • 禁煙
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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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