SNSで更年期についての投稿がバズる…その背景とは?SNS時代を生きる更年期世代の私が考えたこと

 SNSで更年期についての投稿がバズる…その背景とは?SNS時代を生きる更年期世代の私が考えたこと
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高本玲代
高本玲代
2023-03-29

更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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数年前からSNSで更年期の内容を発信していたものの、なかなかフォロワーが伸びずに苦戦していましたが、このところバズる内容が出てきて、フォロワーが急速に増えるようになりました。

TikTokは本腰入れて2か月で1000人のフォロワーに達しました。1年かけて1000人のフォロワー数を達成したインスタグラムよりも数字は伸ばしやすかったなと実感しています。

運用していく中で感じたことは

①「更年期」という言葉に対する認知度が高まってきたこと

②更年期が他人事だと思っていた人たちが案外自分も当てはまるのでは?と思うようになったこと

③ショート動画の台頭

が背景にあると思われます。

①更年期についての認知度の高まり

ここ数年、メディアでも更年期について取り上げられることが増えました。特にインパクトが大きかったのはNHKの『あさイチ』で更年期が取り上げられたこと、NHKスペシャル「#みんなの更年期」特集などではないかと思います。私は仕事柄、NHKの方とやりとりすることがたまにあるのですが、彼らもいろんな時間帯で更年期について放送することで、経済的損失、企業の対応、海外での取り組みなど様々な角度からアプローチしつつ、当事者以外の人の理解の拡大を目指しているとのことでした。

②更年期が他人事だと思っていた人たちが案外自分も当てはまるのでは?と思うようになったこと

数年前までは「更年期は60代以上のもの」とか「自分には関係ない」と思っていた人が多かったのですが、メディアでも発信されるようになってきたことで「これって私のための情報?」と思う人が増えたように思います。

私の運営する「よりそる」のSNSフォロワー属性から分析すると、だいたい40代、50代、早い人では30代後半から関心を持っている人もいるようです。特に、若くして閉経を迎えた方や、卵巣の摘出をされた方なども当てはまり、そういった若い方々までもが関心を持ってくださっています。「若くして閉経を迎えるということ」と「更年期障害がでる」という認識がこれまで一致していなかったのですが、体調が悪くなり色々調べる中で「更年期症状」ということにたどり着かれたのではないかと思います。

若干治療内容は違うものの、年齢にかかわらず困りごとは重なる部分があるため、当事者として積極的に情報を取ったり、また周囲にどう働きかけていくか、の関心が高まっています。

③ショート動画の台頭

また、TikTokをはじめとしたショート動画が世に出回り、簡単に短く情報を隙間時間に仕入れられるようになったという利便性もあります。Instagramではフォロワーが2000人でも再生数が30万を超えた内容も自社ではありました。

特に興味を持たれているのは閉経後の変化であったり、更年期はいつまでなのかといったこと。「今のこと」というよりは「今後自分たちがどうなっていくのか」といった未来のことに特に関心が高まっています。

今は「調べにいく」というよりは自動でおススメに配信されて、カジュアルに情報が仕入れられるようになっているわけです。

更年期こそ情報を活用していく

更年期は情報を得てそれを使いこなしたもの勝ち、というところがありますので、いろんな方により多くの情報を活用していただきたいなと思っています。

特にインスタなどでは、ハッシュタグ検索で「#更年期」などと調べていくと色々な情報が出ているので、そこから自分で活用できそうな情報を取捨選択いただければと思います。

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高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



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