それは人生においても大事な視点|更年期を乗り越えるために最も大事なスキルとは
更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
更年期の症状は人それぞれ
更年期とは閉経(平均年齢50歳)を挟んだ前5年、後5年の計10年とされています。
もちろん更年期に症状が全くでない人もいますし、1~2年だけ症状が出る人もいれば、丸々10年辛い思いをされる人もいる、といった風に個人差が大きいのが特徴です。
しかし、長引く人の特徴として
・早い結果を求める
・ネガティブな面だけに焦点をあてがち
・今の状況に焦りを感じる
などの特徴があります。
先ほどお伝えしたとおり、更年期とは10年の期間を指し、不調がまるまる10年出ないとも限らないのです。
また確実にその10年で年をとるわけで「もとのように元気に」と思うと辛いところもあるでしょう。
そんな中でどのように今の状況に合わせてやれることからコツコツとやっていくか、ということが大事になってきます。
ご相談者の話を聞いていても、投薬治療ですぐ楽になる人もいれば、1か月以上かかるひともおられます。
また、友達に勧められたからと言って必ずしも自分に合った治療とも限らないのが更年期なのです。
そして、以前に比べて「食欲が出てきた」「朝少し早く起きられるようになった」「めまいの頻度が下がった」などプラスの変化があっても「まだこういった不調が出てくる」といったことにどんどん意識が向いてしまう人は、本当に回復が遅れてしまっています。
当社のサービスでは体調の登録をしてもらって、月ごとの変化などをグラフで見てもらったり、当月の体の状況を見てもらったりするのですが、そうやってやっと「低迷する時はありつつも不調の期間は短くなっている」など気づける人が多いのです。
更年期になってしみじみ思うのは「いかに長期的な視点で考えられるか」「いかに客観的に自分を見れるか」ということが大事か、ということです。
当社でも最初はそういったことをまず重点的にトレーニングしてもらっています。
今辛いという方は是非「もうちょっと長期的に自分を捉えてみよう」「自分を客観的に見られる習慣を身につけよう」と意識してみてくださいね。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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