【納豆+大根おろし】よく食べている組み合わせだけど…栄養的にはどうなの?管理栄養士が解説
納豆はそのまま食べても、お料理にアレンジしても美味しい納豆はいろいろな食べ方が知られていますが、今回は大根を使う事のメリットや、大根おろしを納豆と組み合わせると、どのような栄養学的な効果があるのか管理栄養士が丁寧に解説します。
色のイメージとは違う?大根の栄養は?
大根おろしは水分が多く色も白い淡色野菜なので、栄養は少ないかも?と言うイメージを抱いている方もいますが、実は大根はとっても栄養豊富で私たちの体のサポートをしてくれる野菜です。代表的な栄養をご紹介します。
ビタミンC
果物に多いイメージのある栄養素ですが大根にも含まれており、加熱することでビタミンCは減少してしまいますが、大根おろしで食べることでそのままビタミンCを摂る事ができます。
葉酸
妊娠中の胎児の発育のサポートに重要な葉酸も摂る事が可能です。
また血液をつくるサポートもしてくれるため女性にとって大切な栄養素でもあります。
食物繊維
大根には食物繊維も多く含まれます。食物繊維は腸内細菌の働きを助け餌となりお腹の健康を保つサポートをしています。また食物繊維は食後の血糖値を緩やかにしてくれる作用もあり、生活習慣を整えたい方には欠かせません。
大根をおろすことでのメリットは?
大根はおろす事で生のままで食べやすくなり、大根に含まれるアミラーゼ・プロテアーゼといった消化酵素を体に取り入れる事ができます。
アミラーゼという成分は肉や魚の消化をサポートする働きがある酵素でもあり、消化がスムーズにいかない時や胃や腸の調子を整えたい方には大根は生でおろすことをおすすめします。
組み合わせるとどうなるの?
納豆は栄養価も高いことで人気であり、ビタミンB群やミネラルも豊富ですが、実はビタミンCは不足しています。大根おろしと一緒に食べることで不足している栄養素であるビタミンCをしっかり補うことができます。
さらに、発酵食品である納豆と食物繊維が豊富な大根は相性がとてもよく、一緒に食べることで、納豆菌が悪玉菌を減らし、食物繊維が善玉菌の餌となり体にとって良い菌が増えるので、腸の健康を守るのにはとても良い組み合わせですね。
大根おろしに向いている部分は?
大根おろしをせっかく食べるのではれば美味しく食べたいですね。一般的に言われているのは大根おろしに向いているのは葉に近い方の部分だと言われています。
根っこの部分はすりおろすと辛みの成分を多く感じ、生で食べる時には辛さが苦手な方には辛くなってしまう事もあるので、大根おろしをする時は葉に近い方を使用し美味しく納豆と食べましょう。
まとめ
大根おろし・納豆とそれぞれに素晴らしい栄養が含まれており、両方食べることでより体によい影響があるとわかりました。大根は安価で手に入りやすい食材なので是非大根がご自宅にある時はトッピングで納豆と組み合わせてみてください。
大根を納豆に入れる事で野菜不足を補い、味もさっぱりするので、野菜が不足しがちな朝食としても向いています。
参考:
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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