【アボカドの見分け方の正解】どう見分ける?判断ポイントは「皮の色ではなく…」管理栄養士が解説
アボカドはさまざまな栄養素が含まれており、健康や美容に適した食品として注目されています。せっかく取り入れるなら完熟した美味しいアボカドを食べたいですよね。そうはいっても、アボカドを見分けるコツがよく分からない方もいらっしゃるでしょう。 そこでアボカドの見分け方と追熟のコツを解説します。
アボカドとはクスノキ科ワニナシ属に属する植物で、果物に分類されています。
日本で販売されているアボカドは、ほとんどが輸入品でメキシコ産のものです。年間通して流通されていますが、夏から秋頃が旬といわれています。
アボカドは「森のバター」と呼ばれるほど脂質が多く含まれています。脂質は体に悪いイメージがあるかもしれませんが、多くの資質はは不飽和脂肪酸であり体にとって必要な栄養素です。
その他にもカリウムや葉酸なども含まれており、アボカドは栄養価の高い食品とされています。
アボカドの見分け方の正解
アボカドを見分ける際に、指で押して固さを確認している方もいらっしゃるかもしれません。しかし指で押すとアボカドが傷んでしまう可能性があるため、あまり望ましくありません。
そこで、おすすめのアボカドの見分け方を紹介します。
固さを確認する以外の見分け方としては、皮の色を見分ける方法があります。この方法はよく知られているものでしょう。
熟していないアボカドは鮮やかな緑色をしていますが、熟成が進んでいくと濃い緑色の斑点が現れてきて次第に黒く変色します。
アボカドは皮が黒くなった状態が完熟したもので食べ頃とされています。店頭に並んでいるいくつかのアボカドと比べて黒く変色しているものを選んでみると良いでしょう。
しかし、皮の色で判断してもハズレのアボカドを引いてしまった、という経験をお持ちの方もいるのでは?その場合は、ヘタの部分に注目してみてください。
アボカドは成熟すると、ヘタが実から離れてきて取れやすい状態になります。ヘタが取れているものやヘタと実の間に隙間があるものは、熟しており実がやわらかくなっているサインです。
ご自身に合った方法で、アボカドを選んでみてくださいね。
アボカドが熟してない場合はどうすれば良い?
お店に行ったら固いアボカドしかなかったという経験のある方もいらっしゃるでしょう。その場合は、家庭で追熟させることができます。
ほぼ成熟に近い濃い緑色のアボカドは、常温で2~3日置いておきましょう。カットしてから気づいた際は、変色を防ぐためにレモン汁かお酢を表面にぬりラップしておくことがポイントです。
熟していない鮮やかな緑色のアボカドは、常温で3~7日置いておきましょう。追熟を早めたい場合は紙袋に入れたりバナナなどの果物と一緒に保存したりすることがおすすめです。
すぐに食べないけど前もって買っておきたい場合は、成熟してないアボカドを選んで家で追熟させるのも良いでしょう。
今回はアボカドの見分け方や追熟方法について解説しました。
皮の色は人によって判断が難しい可能性があるため、ヘタに注目してみるのがおすすめです。もし成熟してないアボカドであった場合は、追熟させてから食べるようにすると良いでしょう。
アボカドを上手に選んで美味しく食べてくださいね。
【参考文献】(2023年3月16日閲覧)
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
AUTHOR
一ノ木菜摘
管理栄養士/ライター。短大卒業後、病院で栄養士として働きながら管理栄養士免許を取得。その後は病院の管理栄養士やコールセンターなどの経験を経てライターとして活動を始める。ダイエットや食品、メンタルなどのヘルスケアについて論文などの科学的根拠をもとにコラムを執筆している。
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