約6割の女性が年齢による変化を実感【専門医が解説】冬にかけて強くなる汗のニオイ「4つのケア方法」

 約6割の女性が年齢による変化を実感【専門医が解説】冬にかけて強くなる汗のニオイ「4つのケア方法」
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働く女性の年齢による汗とニオイの変化を調査したアンケートによると、約6割の女性が年齢によるニオイの変化を実感していることがわかりました。ミドサー・アラフォー世代の気になる汗とニオイ対策について、専門医が解説します。

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働く女性の約6割が「ドバっと汗」に悩んでいる

25歳から39歳の働く女性572人を対象に「働く女性の年齢による汗とニオイの変化」についてアンケート(※)を実施しました。それによると、25歳から39歳までの女性のうち約6割が、20代前半に比べて自身の汗や体臭が気になるようになったことがわかりました。緊張やストレスが原因で突然大量の汗が出てしまう「ドバっと汗」は、胸元や太ももなどすぐに拭きづらい箇所に現れるため、下着のニオイにつながることもあります。

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ミドサー・アラフォー世代は体臭に敏感に!さらにニオイケアも入念に

「20代前半に比べて、自身の汗や体臭が気になりますか?」という問いに対して60.8%もの女性が「20代前半に比べて体臭を気にするようになった」と回答。さらに62.2%の女性が「20代前半に比べて、汗やニオイケアを入念に行うようになった」と答え、特に35歳から39 歳のいわゆる「ミドサー・アラフォー世代」の割合が最も高いことが判明しました。若いほど代謝もよく汗をかくイメージがありますが、女性の場合は仕事や結婚などライフスタイルの変化により、汗のニオイが気になる機会が増加していくようです。

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画像提供:株式会社シービック「制汗剤に関するアンケート」

年齢とともに強まる緊張性の発汗

「緊張やストレスを感じるとワキ・足・手などに汗をかきやすいと感じますか?」という質問には、7割以上の女性があてはまると回答。さらに、同じく緊張を覚えたときに「自分自身のカラダのニオイを敏感に、または強く感じることがありますか?」という質問では、約6割の女性がニオイを気にしていることがわかりました。さらに3人に1人が突然の「ドバっと汗」を経験し、ワキや背中、胸の谷間やアンダーバストに汗をかくという経験をしています。「ドバっと汗」は年齢が上がるほどかく経験が多い傾向があることがわかっています。

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画像提供:株式会社シービック「制汗剤に関するアンケート」

大人女子の冬汗悩みを汗の専門家が解決!

「渋谷スクランブル皮膚科」の皮膚科医、下方征先生は女性特有の汗について解説しています。

ストレスが引き金?女性ホルモンと発汗の関係は?

「女性が汗をかく理由として「女性ホルモン」が密接にかかわっていることをご存知でしょうか?更年期の症状として「ホットフラッシュ」という汗に悩まされることは有名ですが、20〜30代であっても女性ホルモンの乱れで汗に悩むケースも多いです。通常、交感神経と副交感神経がバランスよく作用することで自律神経が安定し、汗量も落ち着きます。女性の場合、思春期を過ぎたあたりで女性ホルモンが分泌されるようになり自律神経が安定するのですが、ストレスや緊張状態にさらされることでバランスが崩れてしまい、急な発汗や大量の汗に悩まされるケースも多く報告されています。」(下方征先生)

夏にかく汗より冬にかく緊張汗が気になる理由は?

「プレゼンで緊張したり、家事でストレスを感じたりすると、いつもより多く汗をかいてしまうと訴える方がいます。暑さや運動による体温調節のための発汗は温熱性発汗、ストレスを感じたときの汗は精神性発汗と分類されます。夏場にかくことが多い温熱性発汗の汗は水分が多くサラサラしていることがほとんどですが、精神性発汗は、水分以外のアンモニアやミネラルなどの成分が多く含まれニオイの原因になることがわかっています。緊張やストレスにより交感神経が高まると、ワキや顔、手のひらなどから汗をかきやすい状況をつくりだしてしまうのです。」(下方征先生)

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冬は汗の全体量が減るからこそ、汗のニオイ成分を強く感じる

「秋冬の汗が夏よりニオうのは、汗をかく機会が少ないためです。汗を多くかく夏に比べると、皮膚の常在菌が作り出すニオイの 元が汗で洗い流されず、皮膚や毛穴の中にとどまるのです」とコメント。汗腺は、血管から血液をくみ取り、汗を作っています。このとき、機能の高い汗腺は血液に含まれるミネラルやアンモニアを血管に再吸収させ、水に近いサラサラの汗を出します。しかし、機能が衰えた汗腺は再吸収をうまくできず、ミネラルやアンモニアなどニオイ成分が多い『濃度の高い汗』を出します。」(下方征先生)

冬特有の足冷えがおこる意外な原因は?

「冬場は足先が冷えて眠れない、防寒対策をしていても足先だけ冷たいなど「足冷え」に悩む方も多くいます。もちろん足冷えの原因はさまざまですが「冬特有の足汗」が原因で足冷えが起こっていることもあります。特に冬場はブーツや厚手の靴下を履いたり、スキーやスケートといったウィンタースポーツでがっちりとした靴を履いたりする機会も増えます。そのため、長い時間靴を履き続け、靴の中で汗がこもってしまうのです。その状態で放置されることで汗が冷え、結果的に足の冷えにつながることもあるので、足汗が気になる方は足用の制汗剤などで汗をコントールすることをおすすめします。」(下方征先生)

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画像提供:株式会社シービック

寒い時期にこそ気になる、冬のニオイをケアする4つの方法

秋から冬にかけて、洗濯をしても乾きにくい気候が続きます。さらにコートやブーツなど頻繁には丸洗いをしにくい素材の服を着る機会も多く、どうしても汗のニオイや服にこもった汗のニオイが気になりがち。そこで、秋・冬のニオイ対策をご紹介していきます。

朝シャワーで10時間のニオイケア

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画像提供:株式会社シービック

実は、お風呂で汗をしっかりと洗い落とすことによってニオイをケアできるゴールデンタイムが得られます。夜にしっかりと湯船につかって、朝はべたっとした汗が出やすいワキや首回りを綿などの柔らかいタオルとせっけんであらったり、ミョウバンなど収斂作用のある成分が入ったボディソープや石けんを使うのもおすすめです。

自身のニオイをリセット&ケア

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画像提供:株式会社シービック

入浴の際には指の間やワキ、首元などニオイが分泌されやすい場所を念入りに洗う、石けんタイプのデオドラントで洗うことをオススメします。また、外出前に塗っておくことで長時間効果が長続きするミョウバン入り制汗剤も有効です。

冬のインナーはお湯洗いですっきり

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画像提供:株式会社シービック

寒がりな方に好まれる、化学繊維の通気性の良いインナー。実は汗の油分を吸着しやすいため、しっかり洗って乾かしてもニオイが出てしまう可能性も。40度くらいのお湯で石けんを使って手洗いすることで、油を洗い流すことができますが、ニオイが気になるものは買い替えることも必要です。しっかりと汗の油成分を洗い落とせる綿の下着を選ぶこともおすすめです。

ブーツや靴を“ベランダ置き”で湿気を飛ばす

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画像提供:株式会社シービック

足には汗腺が集中し、1日だけでなんとコップ1杯分の汗をかくこともあるそう。さらに冬は密閉性の高いブーツやしっかりとした素材の靴を履くことで、雑菌が増殖しニオイはさらに濃くなってしまいます。靴を使ったらすぐにしまうのではなく、ベランダなど風通しの良い場所で干したり、ドライヤーで乾かしたりして湿気を飛ばすようにしましょう。

※ 株式会社シービック「制汗剤に関するアンケート」調査対象:25歳から39歳の女性572人調査方法:インターネット調査調査時期:2022年9月

教えてくれたのは…下方征(しもかたただし)先生

渋谷スクランブル皮膚科院長。2004年名古屋市立大学医学部卒業。東京医科大学病院皮膚科勤務を経て2021年に渋谷スクランブル皮膚科を開業。複数の皮膚科専門医による総合的な皮膚の診療を行う。汗の悩みに関する治療経験多数。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。労働衛生コンサルタント。

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text by Chiaki Okochi

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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