「更年期で不調だから人と会うのが億劫になる」という悩みに対して当事者の私が伝えたいこと

 「更年期で不調だから人と会うのが億劫になる」という悩みに対して当事者の私が伝えたいこと
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高本玲代
高本玲代
2022-10-31

更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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更年期になるとなんとなく不調が続き、メンタルの状態も良くない。しかも、良い時もあれば、悪い時もある。「朝起きてみないと今日は体調がいいのか悪いのかわからない…」そんな声を聞きます。

その結果、なんとなく友人にお誘いを受けても当日体調が悪くなったら申し訳ないと誘われても会うのが億劫になっている方が多くおられます。

実は私も体調は不安定ですが、「この日は友人に会うぞ」と決めたら必ず予定には入れておきます。

理由は、これまで約束をしていて具合が悪くなったり直前にキャンセルをしたことがないことを知っているからです。

人ってどうなるかわからない未来のことについてとても悩みます。でも、案ずるより産むがやすし、というのは本当で、いざ友人に会ってみたら楽しく会話もできるし、ストレス解消にもなります。

もちろん、事前に友人に「今体調が不安定なの」と伝えることは大事で、「万が一当日不調になったらごめんね」と伝えて、お店の予約は敢えてとらずにその日に入れるお店で会うなどしてキャンセル料が発生しないようにすることは大事ですね。

以前友人と約束していて、当日キャンセルということがありました。彼女はバセドウ病を患っており、やっぱり病状が安定してないようです。でも、そんなことはあらかじめわかっているので、そのようにこちらも対応しておきました。

特にそれで不満はないです。お互い様ですし。体調のことでなくても親が突然倒れた、子供のことで緊急対応が必要になった・・そんなリスクは誰でもあるのです。

ダメならダメで良いですし、その点について相手に過剰に気を遣う必要はないでしょう。むしろきちんと会えて話ができたら素晴らしい時間になるはずです。

考えすぎて何もしない、よりは、まずは予定を埋めて、大きな迷惑をかけないように対策をしておられればよいと思います。

人によっては「ちゃんと会うことができるだろうか、当日体調を整えられるだろうか」と過剰に心配して緊張される方がおられますが、大丈夫です。会えなくても次がありますし、ましてはそれであなたから離れてしまう友人であれば、長く付き合う相手ではありません。早くそういう人だとわかってよかった、となりますよ。

あなた自身の心の声をよく聞いて

しかし、実は「不調続きで会うのが面倒だ」と思っているのであればそれは「相手に悪い」ではなくあなた自身が会う気持ちになれない状態なのかもしれません。それであれば、「今は体調が悪いので」と少し元気になってから会うことを考えるのもおススメです。

あなた自身の心の声をよく聞いてあげてくださいね。

最後に、私たち「よりそる」は、「更年期を社会課題に」として署名活動を始め、更年期の社会的支援を政府に呼び掛けていきます。今各団体様に働きかけており、メディアでも発信される予定です。更年期の社会課題について賛同いただける方は、是非こちらのリンクからサインをお願いいたします。

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AUTHOR

高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。