【栗の薬膳効能とは?】足腰の冷え・頻尿・肌の乾燥対策に|ほっこり甘い薬膳レシピ「栗のポタージュ」
こんにちは。漢方スタイリストの世世漢方(yoyokampo)です。クリスマス寒波以降、本格的な冬が到来しましたね。寒さが厳しくなり、様々な身体の不調を感じていませんか?冬の不調の多くは東洋医学で考える五臓のうち "腎" が弱まっているからかもしれません。今回は、そんな "腎" を元気にする、ほっこり甘くて温まる「栗のポタージュ」レシピをご紹介します。
冬は”腎”の元気を補って「栗のポタージュ」レシピ
足腰のだるさや肌の乾燥。その症状 ”腎” が弱まってるかも?
寒い冬が到来しました。体調面でも変化を感じている人が多いのではないでしょうか。東洋医学では、成長や生殖に関わる ”腎” の働きが寒さによって低下するといわれています。
”腎” と聞くと、いわゆる「腎臓」を連想しやすいですが、東洋医学における ”腎” は生命エネルギーや生殖能力に関わる「精気」の貯蔵、水の流れの調整、骨格形成、呼吸機能のサポートなどの機能があるといわれています。
以下に当てはまったら、"腎" が弱まっているかもしれません。
- 白髪・脱毛が増えた
- 夜に何度もトイレにおきる
- 足腰がだるい
- トイレが近い
- 耳の聞こえが悪い
- 足が冷えやすい
- 皮膚がかゆい
今回は、腎を元気にして、ほっこり甘くてあたたまる薬膳アレンジの「栗のポタージュ」レシピをご紹介します。
栗(くり)の薬膳的効能と栄養学
●中医学における「栗(くり)」のはたらき
- 血流を改善し、身体を温めるので、特に足腰の冷えやだるさに良い
- 血の巡りが改善し、肌ツヤやくすみの改善
- 老化に関わる「腎」を助け、白髪や頻尿を改善
- 胃腸を整えて、食欲不振や胃もたれに良い
●栄養学における「栗(くり)」の成分
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ビタミンB1
ーご飯やパン、パスタなどに多く含まれる糖質を体内で燃やし、エネルギーへ変えるために必要な栄養素。
ビタミンB1が不足し十分なエネルギーが作れないと、記憶力の低下や情緒不安定、うつ病などを引き起こす可能性があります。心身を活性化させ、健康な状態に保つにはとても大事な栄養素と言われています。 -
タンニン
ーコーヒーや渋柿などにも含まれる渋み成分で、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、血管が老化によってかたくなる動脈硬化、老化やガン予防などに役立つと言われています。 -
ビタミンC
ーコラーゲンの合成にかかわり、ストレスから体を守り免疫力を上げる働きをするビタミンです。抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果があります。また、美容には欠かせない皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果も期待できます。 -
食物繊維
ーおなかの調子を整えて便秘の予防・改善に効果的です。また、食物繊維は腸内環境を整える働きだけではなく、血糖値の急上昇を抑え、血中コレステロールを下げるなどの働きもあるといわれているため、糖尿病や動脈硬化の予防にも。
煮込んでミキサーにかけるだけ「薬膳アレンジ栗のポタージュ」レシピ
1)炒める
皮をむいた栗(200g)、玉ねぎ(1/4個)を用意。これだけでも栗のポタージュは作れますが、今回は美肌効果のある薬膳食材「ナツメ(1個)」も一緒に煮込みます。ほんのり甘さがプラスされますよ。
玉ねぎはスライスして、バター(10g)でしんなりするまで炒めたら、栗を入れて全体にバターを絡ませる
2)煮込む
水(150g)、ナツメ(1個)、コンソメ(小さじ1)、ローリエ(1枚)を入れて20分煮込む。
お玉やスプーンで栗が簡単にほぐせるようになったらOK。ローリエとナツメを取り除いて、ミキサーもしくはブレンダーにかけます。
※注意※アツアツのままミキサーにかけると爆発するので、粗熱をとってからにしてください
3)仕上げ
ペースト状にした(2)を鍋に戻し、豆乳(100g)を追加して、滑らかになるまで4~5分煮込む。塩少々で味を調える。
4)完成!!!
お皿によそってから、黒コショウをかけたり、蒸し栗などをのっけるのもおすすめです。
その他、冬におススメの「薬膳ネギスープ」もご紹介してます。体を温めて風邪の初期症状に良く、ダイエットや二日酔いにもおすすめです。ぜひ試してみてください。
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AUTHOR
yoyokampo/世世漢方
ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。
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