【更年期の膝トラブルにお悩みの人】関節の強張り・動かしにくさをやわらげる「倒すだけストレッチ」
閉経を迎えると女性ホルモンの分泌量は減少し、女性の心と体に様々な影響を及ぼします。体調面で現れる変化の一つが「関節の強張り」です。関節の強張りや動かしにくさは、指・膝・股関節などに出ることが多く、そのままにしておくと体はますます硬くなり動かしにくくなります。今回は日常生活にも影響を与える「膝の強張り」をゆるめるストレッチをご紹介します。
更年期になったら関節を動かすことを意識しよう
更年期になって、関節の硬さや強張りを感じていませんか? 中でも硬さを実感しやすい関節は「膝」と「股関節」ではないでしょうか。長時間座っていて立ち上がるときや、静止状態から急に動き始めるときなどに、膝が伸び切らない、しっかりと曲がらないなど不具合が生じることがあり、更年期に入るとよりその症状は強くなります。
人間は歳を重ねると、体が硬くなり動きも悪くなります。すると体は決まった動きばかりするようになり、新しい刺激を入れることをやめてしまいます。しかし、関節はあらゆる方向に動かすことで滑らかに動くもの。一定方向ばかり動かすのではなく、できる範囲であらゆる方向に動かすことを意識しましょう。
膝の硬さと強張りをゆるめる「膝倒しストレッチ」
今回紹介するのは、膝と股関節のストレッチ。膝や股関節のストレッチといえば、あぐらや開脚など外側に開く動きをイメージする人も多いと思いますが、関節の強張りを感じているなら内側への動きも取り入れるべき。一方向だけではないアプローチでエクササイズをすることで、関節の動きがよくなります。
①長座します
肩幅より広く脚を開き、手をお尻の後ろにつきます。この時、猫背にならないように注意しましょう。手で床を押して、背が高くなるようなイメージを持ってください。
②片膝を立てます
この時も猫背にならないように注意しましょう。
③膝を内側に倒し、股関節と膝をストレッチ
膝を内側に倒し、再び立てます。この動作を片足5回ずつ繰り返しましょう。股関節から脚を動かすように意識すると、より股関節と膝の動きがよくなります。無理に膝を床に押し付けないように注意してください。
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AUTHOR
伊藤みなみ
日本女子体育大学を卒業後、ピラティスインストラクター/パーソナルトレーナーとして指導開始。バレエ歴25年。トレーニング指導歴10年。パーソナルトレーニングサロンitomii代表。企業での講師業やライブ配信も行っている。しなやかに動く体作りをモットーに、初心者でも無理なくできる・体が変わるエクササイズを発信中。
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