【座談会】家族まで巻き込む「断捨離」の実態…捨ててよかったモノと捨てなきゃよかったモノとは?
何年も着ていない洋服や使わなくなった子どものおもちゃも等々、年末は断捨離をする絶好のチャンス。捨てるタイミング、要らないモノの見極め方など4人の女性に語ってもらいました。
今回お話いただいたのは…
■Mさん(56歳・ヨガ講師)直感的にどんどん断捨離できるタイプ。
■Sさん(40歳・ヨガ講師)モノも思考も断捨離できないが、意識変革中。
■Nさん(34歳・MC)断捨離できない、最近服を旦那に断捨離されたばかり。
■Tさん(38歳・ヨガ講師)少しずつ断捨離ができるようになってきたが練習中。
捨てても捨てられなくても、家族まで巻き込む断捨離の実態とは!?
― 早速ですが、断捨離は得意、それとも不得意?その理由も教えてください。
S:家事の中で掃除が一番苦手です。持っておくと安心する性格なので、モノだけでなく思考も断捨離できません。身の回りが整理されると頭の中も整う実感はあるので、断捨離の必要性は感じているんですが。
N:私も断捨離は苦手。いざ片づけようとしても、この服はいつか着るかもしれないと思うと捨てられなくて。ランニングが趣味で、大会に出るともらえる参加賞Tシャツをパジャマとして着ているのですが、パジャマがどんどん増えていく(笑)。最近、旦那に断捨離されてずいぶん減ったけど……。
M:私はテンポよく捨てられるタイプ。洋服なら直観的に着るか・着ないかを判断し迷いません!普段からちょっと時間があればコロコロで掃除しているし、潔癖症やミニマリストではないけど片づけたい性分なのかも。
T:以前は捨てられなかったけど、少しずつ整理整頓できるようになりました。きっかけは引っ越しです。そのときの手間を考えて溜め込み癖を直すようにしています。
― 捨てられる人、捨てられない人、それぞれのご家族の反応はどうですか?
T:うちの家族は捨てられる派です。みなさんは?
N:ウォーキングクローゼットにモノが多すぎてウォーキングできない状態になったとき、旦那に「いい加減にしろ」と言われて。「結婚するとき掃除も断捨離もできないと伝えたでしょ」と言い返しながら断捨離しました(笑)。
S:我が家は、困ったことに旦那も捨てられない派。旦那は1970年代の古着が大好きで、私が見たら「破れてるのに要る?」と思うけど、「数十年分の価値がある」と言って絶対に捨てようとしない。そうなると私が捨てる派になり、あらかじめ会話の中で大事なものを聞き出しておいて、数年着ていない服からそっと捨てています。全然気づかれませんよ。
M:旦那は私と正反対で捨てられない性分。過去に私のペースで旦那のモノを片づけていたら、20代から大切に着ているブランドのジャンパーを捨ててしまいひどく怒られました。それからは確認をとって捨てるようにしています。
断捨離のモチベーションを下げない方法は?ゴミを出さない断捨離法も
― そろそろ大掃除の時期ですが、断捨離したくなるタイミングってありますか?
M:やっぱり年末ですね。といっても家にモノが少ないので、溜まったヨガウエアを処分する程度です。
S:確かに年末はその気になるけど、あとは急にスイッチが入るときがあって。ヨガウエアや洋服、子どものおもちゃなどを一気に断捨離します。
N:私は雨の日に整理整頓したくなります。1歳の子どもがいて雨の日は外に出られず、必然的に時間ができるから。
T:家に人がくると整理整頓しようと思うので、あえて誰かに来てもらう。今年の年末は、物置状態になっている一部屋を人が寝られるくらいの状態に断捨離したいです。
― では、断捨離するときに注意していることは?迷いなくモノを手放すコツもうかがいたいです。
T:年末の断捨離はごみ収集のスケジュールを確認したうえで行うこと!
M:それは大切ですよね。
S:すぐ捨てられないと断捨離のモチベーションが一気に下がって、捨てるつもりのモノをゴミ袋に入れたまま放置しがち。「捨てるまでが断捨離」と自分に言い聞かせてやっています。
N:大型家具などは、粗大ゴミシールを購入し収集の予約が必要。なかなか予約が取れず3週間ぐらい放置しなくちゃいけないときがあったので、ゴミ収集が込み合う年末は早めに予約するべき。手放すコツは……、旦那に3つの箱を用意されて「要る・要らない・悩む」にモノを分別し、最終的に「悩む」に入れたモノも「要らないでしょ」といって捨てられました(笑)。悩むモノは、結局要らないモノなんだと気づきました。
S:私はモノに居場所があるかを考え、置く所があれば手放すのをやめて、なければ捨てます。
T:私も本は棚に入り切れなくなったら捨てるようにしていますね。
M:迷わないためには考え込まないこと。要るか要らないかをひらめきで決めて選択していく感じです。
― モノを捨てるにときは、ちょっとした罪悪感が芽生えるもの。実践しているサスティナブルな断捨離術はありますか?
M:まだ着られそうな服はリサイクルショップ、本はブックオフで引き取ってもらっています。
N:私はフリマアプリを活用しています。まだきれいなモノは誰かに使ってもらいたいし、格安でもお金になるとうれしいから。古着回収サービスを実施しているブランドの洋服であれば、お店に持っていきます。ポイント付与が受けられて一石二鳥。
S:フリマアプリを使いたい願望はあるけど、性格がマメじゃないから向いていないかも。値段をつけたり、発送したりすることを考えると面倒で。
T:その気持ちよくわかる!でも使い古したフライパンさえフリマアプリで売れるんですよね。私はまず、フリマアプリで売るまたは友だちに譲る、クタクタになってそれができないモノは捨てる、というステップを踏みます。フリマアプリで売れるかという目線でモノを買うことが増えました。
モノとの向き合い方も変えてくれるのが断捨離
― 断捨離してよかったと思うこと、逆に後悔したことはありますか?
N:要らないモノを捨てたからといって運気や人間関係は変わらないけど、モノが減ると生活はしやすいですね。
S:私は何に対しても手放すことがとにかく不安。だけど物事は、適切なタイミングで手放すと空いた所にちゃんと新しいモノを入ってくるんですよね。それは仕事も同じで、この仕事は卒業していいと判断して手放すとちゃんと新しい仕事の依頼が来た経験があり、手放すことも大切なんだと感じています。
M:手放して後悔したことはないので、今までの断捨離は間違っていないと思います。
T:何を捨てたかを忘れているので、後悔もないです。自然と買う量が減り良いことのほうが多いかも。
S:捨ててしまうとモノから気持ちが離れるので、私も後悔はありません。
N:私はMCの仕事をしていて衣装が自前なんですが、着ようと思った服を捨ててしまっていたときはちょっと後悔。仕方なく新調しました。
― 周りにいる捨てられる人と捨てられない人、それぞれどんな特徴がありますか?
N:育ってきた環境の違いは感じますね。勝手なイメージだけど、長女はテキパキ掃除ができて、次女はおさがりをもらうし子どもの頃からモノに囲まれている感じ。ちなみに私は次女です。あとは買って満足するタイプの人は、使わないモノがどんどん溜まっていく傾向がありますね。私の友人はポーチを10個以上持っていたり、あるキャラクターにハマり一気にグッズを集めるけど開封しないままだったりする。たとえ飽きてもブームが再来するかもしれないから、捨てずにとっておくって。
M:ブームは来ないと思う(笑)。潔さ良さが必要!私の周りで捨てられない人は、何事もじっくり考える慎重派が多いかも。ひらめきで断捨離をしている私にはない感覚ですね。
S:私は長女だけど断捨離は苦手(笑)。これも勝手な思い込みかもしれないけど、捨てられない人はモノを大切にしているかというとそうとも限らず、モノがありすぎて何を持っているか把握できず、大事にしきれていない印象があります。反対に捨てられる人は手元に何があるか把握していて、今あるモノをすごく大事にできている感じがします。
T:捨てられる人は、心のスペースも広いのかゆとりがあるような感じがします。
― 最後に断捨離ができない人にアドバイスをお願いします。
M:やらなくちゃと意気込んで始めると勢いが続かないので、少しずつ進めるのがいいかも。フリマアプリやリサイクルショップを活用し、ちょっとしたお小遣いになればやる気も出ますよ。
N:私はフリマアプリで不用品を売ったお金を貯めて、親と祖母に北海道旅行をプレゼントしました。みなさんの家にもお金になる要らないモノがあるかもしれないので、楽しみながら断捨離しましょう!
S:焦らず一つずつ、丁寧に断捨離していくのがいいのでは。
T:家中を一気に断捨離すると大変なので、一区画ずつと決めて進めていくとラクな気持ちでできると思います。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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