【男性ヨガ講師が教える】私はこれで変わった!体がガチガチに硬い男性向け「柔軟性アップ術」
女性に比べ筋肉量が多い男性は、体が硬い傾向に。自身も体がガチガチに硬かったという男性ヨガ講師に、柔軟性をアップしたワークを教えてもらいました。
解剖学に沿った体の使い方で少しずつ柔軟性に変化が
ヨガ講師になる前は、ダンサーとして活躍していたヤスシ先生。当時は、かなり体が硬かったと振り返ります。
「柔らかく見せることに必死で。体にも負担がかかり、いつもどこか痛い状態でした」
ヨガと出会って解剖学を学んだことで、体との付き合い方がガラリと変わったそう。
「伸びている部位を意識できるようになったり、できない動きの原因に気づけたり。知識を深めるにつれて、ポーズの攻略方法がわかるようになりました」
ポーズ本来の目的を理解することも重要なのだそう。
「手が届くとか脚が開くとかよりも、ターゲットとなる部位を意識して、正しく体を使うことが大切。私もコツをつかむまで、開脚に5年、ダウンドッグには10年かかりました。焦らず一緒に体の変化を楽しみましょう」
●ダンサー時代…当時のダンスは瞬間芸。根性と勢いだけでなんとか動いていました
柔軟性ゼロだったというダンサー時代。当時は、「見た目」が命。例えば脚を上げるのなら、骨盤が開いていても、軸足が曲がっていても、とにかく高く上げることが最優先。勢い任せで動いていたのだそう。
●ヨガと出会って…体のことを学んで、それまで無視していた柔軟さの大切に気づきました
常に体が過緊張だったダンサー時代から、ヨガと出会って初めて、体を休ませることができるように。ストレッチにも時間をかけるようになったそう。「解剖学にも触れ、体の構造を考えながら伸ばしていくことを覚え、心にも余裕ができたと思います」
●現在…ヨガは筋力も必要。クリアすべきポイントを理解することが重要です
ヨガを始めて32年。続けることで徐々に柔軟性もアップし、関節の可動域も増したことを実感。「ポーズの目的をクリアするには、脱力して柔軟性に頼るだけでなく、筋力を上手に使うことも必要だと気づきました」
【こんなに硬かった】
骨盤が後傾して腰も丸まっている。前屈よりも後屈ができず、後ろに脚が開かなかった。
【ここまで柔らかく】
解剖学を学び後屈が深まると、前後開脚がここまでできるように。「20年かけて、やっと。まだまだです」
ヤスシ先生が変化を感じた”柔軟性UP”のためのヨガ
ヤスシ先生が実践した、柔軟性アップのためのワークをご紹介。正しい体の動きを理解して、どこに効いているか意識することが大切です!
土台を安定させて鼠蹊部を伸ばす
後屈を深めるためには、骨盤を立てて、いかに鼠蹊部前を走る筋肉を伸ばせるかがポイント。アンジャネーヤーサナは脚力で土台を安定させられるので、伸ばしたい部位に集中できます。
HOW TO
前脚は、かかとを膝が少し越えるくらい踏み込み、骨盤をしっかり起こす。
腕で補助しながら開脚をキープ
パールシュヴァコーナーサナは、床についた手を使って前の脚を開くことによって、開脚を深められます。後ろ足は腿裏の伸びを感じ、下側の脇腹もしっかり伸ばすのがカギ。
HOW TO
膝が内に入るのを、床についた腕でブロック。反対の腕は腰に置き、体を開くことを優先する。
丁寧な動きで筋肉の場所を感じる
股関節の柔軟性に関わる、腸腰筋を感じられたというカウポーズ。腿の付け根と胸椎を引っ張り合うイメージで、ゆっくり行いましょう。
HOW TO
反る→ニュートラルを、ゆっくりと繰り返し行う。
肩甲骨を動かして肩まわりを柔らかく
ガルーダーサナの上半身と背面の合掌で、肩まわりをストレッチ。どちらも、肩甲骨を動かすことを意識して行うことが大切です。
HOW TO
ガルーダーサナの腕をつくった後、前に引っ張られた肩を後ろに回し下ろし、肩甲骨を寄せる。
正座になり両手を後ろで合掌。一度肩を持ち上げてから後ろに回し下ろし、肩甲骨を寄せる。
教えてくれたのは…ヤスシ先生
スタジオ・ヨギーのエクゼクティブ・ディレクター。解剖学に基づいた解説と繊細なアプローチ、またハートフルかつユーモアあふれるクラスに定評がある。
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